(仮訳)Alternariaster属の再評価
Alves, J., Woudenberg, J. & Duarte, L., 2013. Reappraisal of the genus Alternariaster (Dothideomycetes). Persoonia. Available at: http://www.persoonia.org/Issue/31/04.pdf [Accessed December 22, 2013].
【R3-00180】2013/12/23投稿

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3行まとめ

Simmons (2007) により、主に分生子の形状を基にAlternaria属から分けられた単型属、Alternariaster属の再評価を行った。
また、ブラジルでキバナコスモスの葉に斑点を生じる菌は分子系統解析の結果、Alternariaster helianthiにごく近縁で、接種試験の結果でも明瞭に区別された。
この菌をAlternariaster bidentisとして新種記載するとともに、Alternariaster属はプレオスポラ科ではなくレプトスフェリア科に含まれるとした。
Brazil, Minas Gerais, Vicosa

(新種)

Alternariaster bidentis J.L. Alves & R.W. Barreto
語源…センダングサ属の
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【よく似た種との区別】
Alternariaster helianthi
同じキク科植物を宿主とする
ITSおよびLSUを用いた分子系統解析で最も近縁
宿主植物が異なる(ヒマワリ)
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり、稀に斜めまたは横方向に隔壁が生じることがある
本種と異なり、培養下でスペルモゴニアおよびスペルマチアの形成が確認されていない
接種試験の結果が明瞭に異なる(キバナコスモスの葉に病斑を形成しない)
RPB2およびGAPDH遺伝子の塩基配列の類似度がそれぞれ97%、95%で顕著な違いが見られる

(その他掲載種)

Alternariaster helianthi (Hansf.) E.G. Simmons
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【よく似た種との区別】
Alternariaster bidentis
同じキク科植物を宿主とする
ITSおよびLSUを用いた分子系統解析で最も近縁
宿主植物が異なる(キバナコスモス)
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり、稀に斜めまたは横方向に隔壁が生じることがない
本種と異なり、培養下でスペルモゴニアおよびスペルマチアの形成が確認されている
接種試験の結果が明瞭に異なる(ヒマワリの葉に病斑を形成しない)
RPB2およびGAPDH遺伝子の塩基配列の類似度がそれぞれ97%、95%で顕著な違いが見られる