(仮訳)矮生低木と関係を持つRussulaXerampelinae節の赤色の傘を有する種
Adamčík, S. & Knudsen, H. 2005. Red-capped species of Russula sect. Xerampelinae associated with dwarf scrub. Mycological Research. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/mycological-research/article/abs/redcapped-species-of-russula-sect-xerampelinae-associated-with-dwarf-scrub/5DDB41C9D734D659C11F00E97E67957D [Accessed February 21, 2021] 【R3-08166】2021/2/21投稿

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3行まとめ

ヨーロッパおよびグリーンランド産のXerampelinae節標本の顕微鏡的構造を検討した。
Russula subrubensおよびR. pascuaの2種を認め、タイプ標本の検討結果に基づき複数の種や変種をそれらのシノニムとした。
R. subrubensR. pascuaが傘表皮菌糸の末端細胞の形態で識別されることを正準判別分析などで示した。

(その他掲載種)

Russula subrubens (J.E. Lange) Bon
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【よく似た種との区別】
Russula pascua
ヨーロッパに分布する
同一植物を宿主とする
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子の形状の範囲が重なる
本種ほど南方および低地にも分布しない
本種より柄が通常短い
本種ほど柄が通常桃色でない
本種より担子胞子表面の刺および線の連結が通常少ない
本種より傘表皮菌糸の末端細胞の幅が広い
本種より傘表皮菌糸の末端細胞の長さ/幅比が小さい
Russula xerampelina(ニオイベニハツ)
形態的に類似している(この種の小型の標本に非常に類似している)
本種と異なり高山帯や極地から知られていない
本種と異なりヤナギ属ではなく針葉樹などと関係を持つ
本種より子実体の丈が高い
本種と異なり担子胞子表面が疣状に近いのではなく顕著な刺状
本種より担子胞子表面の刺の丈が高い
本種より傘表皮縁部菌糸の末端細胞の幅が広い
本種と異なり傘表皮菌糸の末端細胞がしばしば先細りにならないのではなく常に先細りになる
Russula clavipes
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(本種が退色した時に混同のおそれがある)
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子の形状がほぼ同一
担子胞子の装飾が類似している
傘表皮縁部の構造が類似している
本種より傘表皮縁部菌糸の末端細胞の幅が広い
本種より傘表皮菌糸の末端細胞が膨大することが多い
Russula cicatricata
傘の色が類似することがある
本種より柄のサイズが通常大きい
本種と異なり柄が桃色ではなく白色
本種より傘表皮縁部菌糸の末端細胞が明瞭に長い
本種より傘表皮縁部菌糸の末端細胞の幅が広い
本種と異なり傘表皮縁部菌糸の末端細胞が多数膨大し、特徴的な形状をとる

(その他掲載種)

Russula pascua (F.H. Møller & Jul. Schäff.) Kühner
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【よく似た種との区別】
Russula subrubens
ヨーロッパに分布する
同一植物を宿主とする
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子の形状の範囲が重なる
本種より南方および低地にも分布する
本種より柄が通常長い
本種より柄が通常桃色
本種より担子胞子表面の刺および線の連結が通常多い
本種より傘表皮菌糸の末端細胞の幅が狭い
本種より傘表皮菌糸の末端細胞の長さ/幅比が大きい
Russula fucosa
傘の色が類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
傘表皮菌糸の末端細胞の形状が類似している
本種と地理的分布が異なる
本種と異なりブナ・トウヒ林に生息する
本種と異なり傘表面が顕著な粉状でない
本種より担子胞子表面の刺が長い
本種と傘表皮菌糸の末端細胞の長さが異なる