(仮訳)Heteroradulum属の再定義および新種H. australiense
Li, Q-Z. et al., 2022. Redelimitation of Heteroradulum (Auriculariales, Basidiomycota) with H. australiense sp. nov. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/76425/ [Accessed January 25, 2022] 【R3-09182】2022/1/26投稿

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3行まとめ

Heteroradulum属菌の形態学的検討および分子系統解析による再定義を行った。
オーストラリアで被子植物の落枝に生じた菌をH. australienseとして新種記載した。
Grammatus属を本属に統合し、本属菌を計9種として全種の検索表を作成した。
Australia, Tasmania, Tahune Adventures, Arve River Picnic Area

(新種)

Heteroradulum australiense L.W. Zhou, Q.Z. Li & S.L. Liu
語源…オーストラリア産の
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【よく似た種との区別】
Heteroradulum spinulosum
子実体が一年生
子実層面が歯牙状
菌糸構成が2菌糸型
骨格菌糸シスチジアを有する
本種より担子器の柄が短い
本種と異なり担子器の柄に核を含まない
本種と異なり生殖菌糸のクランプを有するか有さないのではなく常に有する
Heteroradulum kmetii
子実層面が歯牙状
菌糸構成が2菌糸型
骨格菌糸シスチジアを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生
本種より刺が長い
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なり生殖菌糸のクランプを有するか有さないのではなく常に有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Heterochaete cheesmanii
オーストラリアに分布する
材生息菌である
本種より担子胞子が短い

(新組み合わせ)

Heteroradulum labyrinthinum (H.S. Yuan & C. Decock) L.W. Zhou
旧名:Grammatus labyrinthinus H.S. Yuan & Decock
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