(仮訳)分生子殻形成性アナモルフを有する昆虫病原菌の新属Regiocrella、およびそのバッカクキン科における系統的位置
Chaverri, P. et al., 2005. Regiocrella, a new entomopathogenic genus with a pycnidial anamorph and its phylogenetic placement in the Clavicipitaceae. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2006.11832732?journalCode=umyc20 [Accessed May 5, 2020] 【R3-07289】2020/5/5投稿

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3行まとめ

カメルーンと中国においてカタカイガラムシ科昆虫に発生した病原菌を検討し、新属新種Regiocrella camerunensisおよびR. sinensisとして記載した。
本属は子嚢殻が子実体形成菌糸層に部分的に埋生し、子嚢胞子が紡錘形単細胞、アナモルフにおいて分生子殻~分生子層を形成することなどで特徴づけられた。
両種は子実体形成菌糸層の厚さや子嚢殻および子嚢胞子のサイズが異なっていた。
Cameroon, Southwest Province, Korup National Park

(新種)

Regiocrella camerunensis Chaverri & H.C. Evans
語源…カメルーン産の
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【よく似た種との区別】
Regiocrella sinensis
同じカタカイガラムシ科昆虫を宿主とする
nrLSU+TEF+RPB1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカメルーンではなく中国に分布する
本種より子実体形成菌糸層がやや薄い
本種より子嚢が僅かに長い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
nrLSU+TEF+RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
広東省鼎湖山生物圏保護区

(新種)

Regiocrella sinensis Chaverri & K.T. Hodge
語源…中国産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Regiocrella camerunensis
同じカタカイガラムシ科昆虫を宿主とする
nrLSU+TEF+RPB1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくカメルーンに分布する
本種より子実体形成菌糸層がやや厚い
本種より子嚢が僅かに短い
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
nrLSU+TEF+RPB1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される