2015年10月19日 (仮訳)リンゴおよびその他のバラ科植物を宿主とするDiplodia属複合体の解明 Phillips, AJL. et al., 2012. Resolving the Diplodia complex on apple and other Rosaceae hosts. Persoonia. … Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3589793/ [Accessed October 18, 2015]. 【R3-02298】2015/10/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ リンゴ属などのバラ科植物から分離されたDiploidia属菌の形態学的検討および分子系統解析を行った。 D. intermediaおよびD. bulgaricaを新種記載し、その他にD. seriataおよびD. malorum を同定した。 また、D. malorumのエピタイプ標本を指定し、D. tsugaeの新組み合わせを正式に記載した。 Bulgaria, Plovdiv (新種) Diplodia bulgarica A.J.L. Phillips, J. Lopes & S.G. Bobev 語源…ブルガリアの 【よく似た種との区別】 Diplodia cupressi ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルガリアではなくイスラエルなどに分布する 本種と異なりリンゴではなくイトスギ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia tsugae ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルガリアではなくカナダなどに分布する 本種と異なりリンゴではなくツガ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia intermedia リンゴを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルガリアではなくポルトガルおよびイランに分布する 本種と異なりマルメロ属植物を宿主とすることがある 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が広い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia malorum リンゴを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルガリアではなくポルトガルなどに分布する 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が広い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Portugal, Setúbal, Monte da Caparica (新種) Diplodia intermedia A.J.L. Phillips, J. Lopes & A. Alves 語源…中間の(D. pineaとD. seriataの中間的な形態と系統的位置を有することから) 【よく似た種との区別】 Diplodia pinea ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルおよびイランではなくイタリア、ベルギー、オランダ、南アフリカ、インドネシアなどに分布する 本種と異なりバラ科植物ではなくマツ属、オリーブ属植物などを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia seriata 同じ種複合体に含まれる ポルトガルに分布する リンゴを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリア、フランス、ブルガリアなどにおける分布が知られている 本種と異なりブドウ属、サクラ属、シャリントウ属、オリーブ属植物などが宿主として知られている ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia bulgarica リンゴを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルおよびイランではなくブルガリアに分布する 本種と異なりマルメロ属植物が宿主として知られていない 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が狭い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Portugal, Setúbal, Monte da Caparica (その他掲載種) Diplodia malorum Fuckel ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Diplodia mutila リンゴを宿主とする(ただし実際には本種の可能性もある) 形態的に類似している(従来混同されてきた) ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が分生子殻からの放出後間もなくしばしば褐色になるという特徴を欠く 本種と異なり分生子の隔壁数が1でない ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia bulgarica リンゴを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルなどではなくブルガリアに分布する 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が狭い ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Diplodia tsugae (A. Funk) A.J.L. Phillips & A. Alves 旧名:Botryosphaeria tsugae A. Funk 【よく似た種との区別】 Diplodia bulgarica ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカナダなどではなくブルガリアに分布する 本種と異なりツガ属植物などではなくリンゴを宿主とする ITS+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される