2019年8月10日 （仮訳）Spegazziniにより南米から報告されたリティズマ科菌類の種の再検討 Johnston, PR. & Park, D. 2007. Revision of the species of Rhytismataceae reported by Spegazzini from South America. Boletín de la Sociedad Argentina de Botánica. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Peter_Johnston6/publication/262463073_Revision_de_las_especies_de_Rhytismataceae_registradas_por_Spegazzini_para_Sudamerica/links/57e2f4dc08ae0e3158a6b924/Revision-de-las-especies-de-Rhytismataceae-registradas-por-Spegazzini-para-Sudamerica.pdf [Accessed August 10, 2019] 【R3-06482】2019/8/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ Spegazziniが報告した21種の南米産リティズマ科菌類を再検討した。 SpegazziniがCoccomyces dentatusと同定していた種をC. australisとして新種記載した。 また、Lophodermium hysterioidesとされていた種をL. gamundiaeとして新種記載した。 Argentina, Tierra del Fuego, Ushuaia, Valle de Glaciar Martial, near base of skilift （新種） Coccomyces australis P.R. Johnst. 【よく似た種との区別】 Lophodermium tumidulum 顕微鏡的形質が類似している 本種と異なりヨーロッパに分布する 本種と異なりナンキョクブナ属植物ではなく単子葉植物を宿主とする Lophodermium gamundiae 南米に分布する 同じナンキョクブナ属植物を宿主とする 子嚢胞子の形態が類似している 側糸の形態が類似している 本種と異なり子嚢果が円形ではなく楕円形 本種と異なり子嚢果の溝が複数ではなく単一 本種と異なり唇細胞が良好に発達する Argentina, Patagonia, Río Negro, Nahuel Huapi National Park, Puerto Blest, along road to Puerto Frias （新種） Lophodermium gamundiae P.R. Johnst. 【よく似た種との区別】 Coccomyces australis 南米に分布する 同じナンキョクブナ属植物を宿主とする 子嚢胞子の形態が類似している 側糸の形態が類似している 本種と異なり子嚢果が楕円形ではなく円形 本種と異なり子嚢果の溝が単一ではなく複数 本種と異なり唇細胞が良好に発達するという特徴を欠く Pureke zelandicum アルゼンチンに分布する 同じナンキョクブナ属植物を宿主とする 肉眼的形態が類似している 子嚢果の輪郭がいくぶん楕円形 単一の溝を有し開口する 唇細胞が明色 本種と異なりチリ、ニュージーランド、オーストラリアにおける分布が知られている 本種と異なり子嚢果が宿主の表皮下に生じる 本種と異なり子嚢胞子が双紡錘形 本種と異なり側糸が膨大し頂部が瘤状 Lophodermium eucalypti 形態的に類似している 本種と異なりアルゼンチンではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりナンキョクブナ属ではなくアカシア属、ギョリュウバイ属植物などを宿主とする Chlorociboria argentinensis 南米に分布する 形態的に類似している （その他掲載種） Coccomyces spegazzinii Sacc. （その他掲載種） Coccomyces leptosporus Speg. （その他掲載種） Coccomyces pampeanus Speg. （その他掲載種） Coccomyces puiggarii Speg. （その他掲載種） Coccomyces yerbae Speg. （その他掲載種） Hypoderma andinum Speg. （その他掲載種） Hypoderma brachysporum (Rostr.) Tubeuf （その他掲載種） Lophodermium alpinum (Rehm) Weese （その他掲載種） Duplicaria antarctica (Speg.) P.R. Johnst. 【よく似た種との区別】 Terriera fuegiana 南米に分布する 同じRostkovia属植物を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり分生子殻を形成するという特徴を欠く （その他掲載種） Lophodermium clavuligerum Speg. （その他掲載種） Terriera fuegiana (Speg.) P.R. Johnst. 【よく似た種との区別】 Duplicaria antarctica 南米に分布する 同じRostkovia属植物を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり分生子殻を形成する （南米、アルゼンチン、チリ新産種） Pureke zelandicum P.R. Johnst. （その他掲載種） Lophodermium leptothecium Speg. （その他掲載種） Lophodermium subtropicale Speg. ※本論文の掲載種名はaccepted nameに合わせた。この他にaccepted name不明のCoccomyces filicicola、Hypoderma virgultorum、Lophodermium oxyascum、Lophodermopsis hysterioidesを掲載した。