2017年12月13日 (仮訳)アメリカニンジンに”rusted root”病を引き起こした新種のアナモルフ菌、Rhexocercosporidium panacis Reeleder, RD., 2007. Rhexocercosporidium panacis sp. nov., a new anamorphic species causing rusted root of ginseng (Panax quinquefolius). Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15572536.2007.11832604 [Accessed December 13, 2017]. 【R3-04660】2017/12/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダにおいて”rusted root”の症状を示したアメリカニンジンの根から分離された菌を検討し、Rhexocercosporidium panacisとして新種記載した。 本種はニンジンの病原菌であるR. carotaeと分生子の離脱様式が同一であった。 一方、両種は宿主のほか、分生子の形態などが異なり、分子系統解析でも異なる系統を形成した。 Delhi research farm of Agriculture and Agri-Food Canada, Norfolk County, Ontario, Canada (新種) Rhexocercosporidium panacis Reeleder 語源…トチバニンジン属の 【よく似た種との区別】 Rhexocercosporidium carotae カナダに分布する 宿主の根に発生する 有性世代が知られていない 18°Cで最大生長速度を示す ITSおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトチバニンジン属ではなくニンジン属植物などを宿主とする 本種と異なり葉や種子にも発生する 本種と異なり宿主に”rusted root”病ではなく黒腐病などを引き起こす 本種より分生子が顕著に長い 本種と異なりノルウェー、オランダ、スウェーデンなどにおける分布が知られている 本種より分生子の隔壁数が多い 本種より生長速度がかなり遅い ITSおよびITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される