(仮訳)タスマニア産の新種Rhizocarpon austroamphibium
Fryday, AM. & Kantvilas, G., 2012. Rhizocarpon austroamphibium (Rhizocarpaceae, lichenized Ascomycota), a new species from Tasmania. Australasian Lichenology. Available at: http://nhm2.uio.no/botanisk/lav/RLL/AL/AL71.pdf [Accessed October 27, 2014].
【R3-01230】2014/10/28投稿

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3行まとめ

タスマニア島の高山帯において水に浸った珪岩の上から採集された地衣を検討し、Rhizocarpon austroamphibiumとして新種記載した。
本種は地衣体が灰色で平滑、子器の縁部が白色、子嚢胞子が大型有色で石垣状であることなどで特徴づけられた。
R. clausumRamboldia petraeoidesのシノニムとし、オーストラリア産チズゴケ属地衣の検索表を掲載した。
Australia, Tasmania, Mt Eliza plateau, small cirque E of peak

(新種)

Rhizocarpon austroamphibium Fryday & Kantvilas
語源…南のRhizocarpon amphibium
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhizocarpon amphibium
半分水に浸った岩の上に発生する
子器が無柄
側糸がいくぶん分枝しない
本種と異なりオーストラリアではなく北半球に分布する
本種より子器が密着する
本種と異なり果殻の縁部が不明瞭ではなく明瞭に視認される
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり子嚢胞子が暗青黒色ではなく無色
本種と異なり子嚢胞子が真の石垣状ではなく類石垣状
本種と異なり側糸が互いに膠着する
Rhizocarpon disporum
オーストラリアに分布する
紫外線蛍光を欠く
子嚢胞子が有色
子嚢胞子が石垣状
本種と異なり子器が埋生しない
本種と異なり果殻の縁部が白色ではなく黒色
本種と異なり地衣体が薄く散在する小区画ではなく厚く隣接する小区画からなる
本種と異なり子嚢が2-4(-6)胞子性ではなく1胞子性
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む(K+黄色、Pd+橙色)か何も含まない
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない(C陰性)

(その他の分類学的措置および知見)

  • Rhizocarpon clausumRamboldia petraeoidesのシノニムであるとした。