(仮訳)マクカワタケ型菌類の新属、Rhizochaete
Greslebin, A., Nakasone, KK. & Rajchenberg, M. 2004. Rhizochaete, a New Genus of Phanerochaetoid Fungi. Mycologia. Available at: https://www.jstor.org/stable/3762062 [Accessed September 22, 2020] 【R3-07709】2020/9/22投稿

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3行まとめ

新属Rhizochaeteを提唱し、アルゼンチン産の1新種R. brunneaと5種を含めた。
本属は子実層托が平滑~瘤状、菌糸束がKOHで赤色または紫色に呈色し、担子胞子が類球形~円筒形でシスチジアを有し、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。
本属は分子系統解析で、形態的に類似するRhizochaete属と近縁であることが示された。
Argentina, Tierra del Fuego, Ushuaia, Estancia el Valdez, Rio Valdez

(新種)

Rhizochaete brunnea Gresl., Nakasone & Rajchenb.
語源…(属名)根+刺(根状菌糸束と突出するシスチジアを有することから)/(種小名)褐色の
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete fouquieriae
担子胞子のサイズの範囲が重なる
シスチジアに小粒および結晶を伴う
菌糸に常にクランプを有する
nrSSU、nrLSU、ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアルゼンチンではなく米国などに分布する
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく広楕円形~楕円形
本種よりシスチジアが短い
本種と異なりシスチジアが厚壁ではなく薄壁~僅かに厚壁
nrSSU、nrLSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Rhizochaete americana (Nakasone, C.R. Bergman & Burds.) Gresl., Nakasone & Rajchenb.
旧名:Ceraceomyces americanus Nakasone, C.R. Bergman & Burds.
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(新組み合わせ)

Rhizochaete borneensis (Jülich) Gresl., Nakasone & Rajchenb.
旧名:Phanerochaete borneensis Jülich
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete radicata
シスチジアが厚壁
菌糸にクランプが散在する
本種と異なりボルネオおよびブルネイに分布するのではなく広範に分布する
本種よりシスチジアが通常長い

(新組み合わせ)

Rhizochaete filamentosa (Berk. & M.A. Curtis) Gresl., Nakasone & Rajchenb.
旧名:Phanerochaete filamentosa (Berk. & M.A. Curtis) Burds.
(基礎異名はCorticium filamentosum Berk. & M.A. Curtis)
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(新組み合わせ)

Rhizochaete fouquieriae (Nakasone & Gilb.) Gresl., Nakasone & Rajchenb.
旧名:Ceraceomyces fouquieriae (Nakasone & Gilb.) Nakasone_ C.R. Bergman & Burds.
(基礎異名はHyphoderma fouquieriae Nakasone & Gilb.)
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete brunnea
担子胞子のサイズの範囲が重なる
シスチジアに小粒および結晶を伴う
菌糸に常にクランプを有する
nrSSU、nrLSU、ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国などではなくアルゼンチンに分布する
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく楕円形
本種よりシスチジアが長い
本種と異なりシスチジア薄壁~僅かに厚壁ではなく厚壁
nrSSU、nrLSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Rhizochaete radicata (Henn.) Gresl., Nakasone & Rajchenb.
旧名:Corticium radicatum Henn.
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete borneensis
シスチジアが厚壁
菌糸にクランプが散在する
本種と異なり広範に分布するのではなくボルネオおよびブルネイに分布する
本種よりシスチジアが通常短い