(仮訳)インド、ヒマラヤ山脈、ループクンド湖において分離された好冷性酵母の新種、Rhodotorula himalayensis
Shivaji, S. et al., 2008. Rhodotorula himalayensis sp. nov., a novel psychrophilic yeast isolated from Roopkund Lake of the Himalayan mountain ranges, India. Extremophiles. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00792-008-0144-z [Accessed September 10, 2021] 【R3-08767】2021/9/10投稿

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3行まとめ

インド、ウッタラーカンド州のループクンド湖の土壌から分離された25菌株の酵母を検討し、2つのコロニーの形態型を認めた。
そのうち一つをCryptococcus gastricusと同定し、もう一つをRhodotorula himalayensisとして新種記載した。
本種は好冷菌であり、射出分生子および有性世代は観察されず、プロテアーゼを産生することなどで特徴づけられた。
Roopkund Lake, Himalayas, India

(新種)

Rhodotorula himalayensis Shivaji, Bhadra & Rao
語源…ヒマラヤ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhodotorula glacialis
土壌菌である
1%酢酸添加培地で生育不能
50% D-グルコース添加培地で生育不能
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ジアゾニウムブルーB呈色反応が陽性
ウレアーゼ試験陽性
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルクロン酸、クレアチニンを資化可能
本種と異なりD-ガラクトース、L-ソルボース、マルトース、セロビオース、エリトリトール、クエン酸を資化不能
本種と異なり最大生長温度が22°Cではなく20°Cである
本種と異なり最小生長温度が5°Cではなく1°Cである
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodotorula psychrophila
土壌菌である
1%酢酸添加培地で生育不能
50% D-グルコース添加培地で生育不能
ジアゾニウムブルーB呈色反応が陽性
ウレアーゼ試験陽性
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルクロン酸、クレアチニンを資化可能
本種と異なりD-ガラクトース、L-ソルボース、D-キシロース、L-アラビノース、マルトース、セロビオース、メリビオース、クエン酸を資化不能
本種と異なり最大生長温度が22°Cではなく15°Cである
本種と異なり最小生長温度が5°Cではなく1°Cである
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodotorula psychrophenolica
土壌菌である
1%酢酸添加培地で生育不能
50% D-グルコース添加培地で生育不能
ジアゾニウムブルーB呈色反応が陽性
ウレアーゼ試験陽性
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりL-ラムノース、D-グルクロン酸、クレアチニンを資化可能
本種と異なりD-ガラクトース、L-ソルボース、L-アラビノース、マルトース、セロビオース、メリビオース、メレジトース、エリトリトール、クエン酸を資化不能
本種と異なり最大生長温度が22°Cではなく20°Cである
本種と異なり最小生長温度が5°Cではなく1°Cである
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される