(仮訳)アルゼンチンおよびインドにおいて分離されたスポロディオボルス目の新種の酵母、Rhodotorula sampaioana
Tiwari, S., Baghela, A. & Libkind, D. 2021. Rhodotorula sampaioana f.a., sp. nov., a novel red yeast of the order Sporidiobolales isolated from Argentina and India. Antonie van Leeuwenhoek. Avaialble at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10482-021-01597-5 [Accessed January 21, 2022] 【R3-09168】2022/1/21投稿

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3行まとめ

アルゼンチン、パタゴニアの池の地下水およびインド、西ガーツ山脈のシロアリの腸内から分離された酵母を検討し、Rhodotorula sampaioanaとして新種記載した。
本種は複雑なものも含めて試験されたほとんどの炭素源を資化可能であり、生育可能な温度範囲も広く、起源は陸生と考えられた。
本種は分子系統解析でRhodotorula属クレードに含まれ、R. kratochvilovaeに最も近縁であった。
Lake Negra, Bariloche, Río Negro, Argentina

(新種)

Rhodotorula sampaioana S. Tiwari, A. Baghela & D. Libkind
語源…酵母分類学者のJosé Paulo Sampaio博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhodotorula kratochvilovae
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種より細胞のサイズが大きい
本種と異なり細胞が類球形または卵状ではなく卵状
本種と異なり多極出芽ではなく極性出芽が優勢である
本種と異なりマルトース、L-アラビノース、D-リボース、メチル-α-D-グルコシドを資化可能
本種と異なりイヌリン、可溶性デンプンを資化不能
本種と異なり35°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodotorula araucariae
0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイヌリン、メレジトース、可溶性デンプン、セロビオース、サリシン、L-酒石酸、p-ヒドロキシ安息香酸、m-ヒドロキシ安息香酸を資化不能
本種と異なり37°Cで生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodotorula glutinis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトに対する病原性が知られている
本種と異なりマルトース、L-アラビノース、D-リボース、メチル-α-D-グルコシド、キシリトールを資化可能
本種と異なりイヌリン、可溶性デンプン、没食子酸を資化不能
本種と異なり35°Cで生育不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される