(仮訳)ユーラシア産のRinodina sibirica
Galanina, IA. et al., 2021. Rinodina sibirica (Physciaceae, lichenized Ascomycota) in Eurasia. Novosti Sistematiki Nizshikh Rastenii. Available at: https://www.binran.ru/en/publications/novosti-sistematiki-nizshyh-rastenij/2243/12269/ [Accessed November 30, 2021] 【R3-09012】2021/11/30投稿

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3行まとめ

ユーラシア大陸に産するRinodina sibiricaの138標本を詳細に検討して本種の分布域を調査した。
本種のロシアにおける分布が西はチュメニ州、東はカムチャツカ半島に及ぶことを示し、ベーリング海峡両岸に広範に分布する種である可能性を指摘した。
本種の肉眼的形態、顕微鏡的形態、生態などのデータをまとめ、記載文および写真を掲載した。

(その他掲載種)

Rinodina sibirica H. Magnusson
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rinodina archaea
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なり樹皮によく発生し材上に生じることは稀なのではなく、より普通に材上に生じる
本種ほど子嚢胞子の胞子壁が暗色でない
本種ほど子嚢胞子のトーラスが暗色でない
本種と異なり子嚢胞子頂部が顕著な厚壁ではなく成熟時僅かに厚壁
本種と異なり子嚢胞子のルーメンがPhyscia型でない
Rinodina cinereovirens
子嚢胞子が広楕円形
本種と異なり地衣体が褐色ではなく典型的には淡灰色
本種と異なり子嚢胞子がPhyscia型ではなくPhysconia
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり髄層にスフェロホリン結晶を含む
Rinodina laevigata
同所的に分布する(シベリア南部)
同時に発生することがある
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子嚢胞子がPhysciaPhysconia
本種ほど地衣体が発達しない
本種と異なり地衣体が帯灰色
本種より子器が地衣体に広く付着する
本種と異なり子器盤が凸形ではなく典型的には扁平
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のルーメンが丸くて細長くない
本種と異なり子器下皮層が絡み合った菌糸からなり厚い
Rinodina orculata
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子嚢胞子の形態が類似している
本種と異なり地衣体が通常灰色
本種と異なり地衣体の小区画がほとんどの場合凸形
本種より子嚢胞子のサイズが小さい