(仮訳)中国南部産のシクエストレート菌の新種、Rossbeevera yunnanensis
Orihara, T. et al., 2012. Rossbeevera yunnanensis (Boletaceae, Boletales), a new sequestrate species from southern China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00018 [Accessed September 4, 2018].
【R3-05460】2018/9/4投稿

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3行まとめ

中国雲南省で採集されたシクエストレート菌の一種を検討し、Rossbeevera yunnanensisとして新種記載した。
本種は外皮が顕著に薄く、担子胞子が大型で紡錘状~紡錘形であることなどで特徴づけられた。
嘴状突起と胞子長の比(HA/S比)が胞子の形状の記述に有用であることを示した。
中国雲南省楚雄イ族自治州紫渓山

(新種)

Rossbeevera yunnanensis Orihara & M.E. Smith
ウンナンツチダマタケ
語源…雲南産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rossbeevera bispora
中国に分布する
担子胞子のサイズが比較的大型
担子胞子表面に3-4つの縦方向の隆起を有する
外皮が平行菌糸被状
本種より外皮が厚い
本種と異なり担子器が2-4胞子性ではなく2胞子性
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が紡錘状~紡錘形でない
Rossbeevera griseovelutina(ネズミツチダマタケ)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種より担子胞子のHA/S(嘴状突起/胞子長)比が顕著に大きい
本種より外皮表皮が完全に発達する
本種と異なり外皮表皮が垂直に配列する、部分的に膨大した菌糸からなる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rossbeevera mucosa
本種と異なり中国ではなく東南アジアなどに分布する
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が紡錘状~紡錘形ではなく楕円形~紡錘状