(仮訳)西オーストラリア産のRubinoboletus phaseolisporusは豆形の胞子を有するTylopilus属菌である
Osmundson, TW. et al., 2021. Rubinoboletus phaseolisporus (Boletaceae) from Western Australia is a Tylopilus with bean-shaped spores. Nuytsia. Available at: https://florabase.dpaw.wa.gov.au/science/nuytsia/1004.pdf [Accessed September 8, 2021] 【R3-08762】2021/9/8投稿

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3行まとめ

西オーストラリア南西部の固有種と見られるRubinoboletus phaseolisporusの分類学的位置を再検討し、本種をTylopilus属に移した。
本種は分子系統解析で、北米産のT. balloui複合種とともに十分に支持されたクレードを形成した。
両種は担子胞子の形状が豆形である点がTylopilus属において特異であるが、この形質に過度の重みが置かれていたことを指摘した。

(新組み合わせ)

Tylopilus phaseolisporus (T.H.Li, R.N.Hilton & Watling) Osmundson, Bougher, R.Rob. & Halling
旧名:Rubinoboletus phaseolisporus T.H.Li, R.N.Hilton & Watling
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【よく似た種との区別】
Tylopilus balloui
子実体の丈が類似している
子実層托の色が類似している
子実体の変色性が類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
側シスチジアの形状が類似している
側シスチジアの内容物が類似している
nrLSU+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストラリアではなく北米などに分布する
本種と異なり傘が黄色でのちに淡黄色、橙黄色で老成すると淡い褐色を帯びるという特徴を欠く
nrLSU+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される