(仮訳)パキスタン産の新種Russula brunneopurpureaおよびその外生菌根
Jabeen, S., Niazi, AR. & Khalid, AN. 2017. Russula brunneopurpurea sp. nov. and its ectomycorrhiza from Pakistan. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_8_8_7.pdf [Accessed December 19, 2017].
【R3-04678】2017/12/19投稿

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3行まとめ

パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州においてヒマラヤスギの樹下に発生した菌を検討し、Russula brunneopurpureaとして新種記載した。
本種は傘が紫色~帯褐紫色で襞が類白色~帯黄色、担子胞子が類球形で顕著な疣を有し、子実層シスチジアが紡錘形、微突形、嘴形であることなどで特徴づけられた。
土壌コアから得られた外生菌根の形態を検討するとともに、外生菌根由来の塩基配列が本新種の子実体由来のものと一致することを確かめた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa province, Malakand division, Swat district, Kalam

(新種)

Russula brunneopurpurea S. Jabeen & A. N. Khalid
語源…褐紫色の(傘の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula amethystina
肉眼的形態が識別困難なほど類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮に”primodial hyphae”を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula amethystina subsp. tengii
本種と異なりパキスタンではなく中国などに分布する
本種と異なり傘シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮に”primodial hyphae”を有する
Russula turci
肉眼的形態が識別困難なほど類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が雨に晒されると類白色~帯黄色に退色するという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子の装飾が疣状ではなく顕著な網目状をなす
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される