(仮訳)フェノスカンジア産の緑色の新種、Russula graminea
Vauras, J., Ruotsalainen, J. & Liimatainen, K., 2012. Russula graminea, a new green species from Fennoscandia. Karstenia. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Jukka_Vauras/publication/292960642_Russula_graminea_a_new_green_species_from_Fennoscandia/links/56b2102208ae5ec4ed4b212e.pdf [Accessed May 29, 2016].
【R3-02971】2016/05/30投稿

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3行まとめ

フィンランド、スウェーデン、およびノルウェーにおいてドイツトウヒ林などに発生した菌を検討し、Russula gramineaとして新種記載した。
本種は子実体が大型で、傘がオリーブ緑色でしばしば黄色の斑点をあらわし、襞が淡黄色、柄が白色であることなどで特徴づけられた。
本種はフェノスカンジアに広く分布するが稀産種であった。
Finland, Koillismaa, Kuusamo, Iivaara mountain, E slope, Isokorpi

(新種)

Russula graminea Ruots., H.Unger & Vauras
語源…草の(傘の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula olivina
ドイツトウヒとともに発生することがある
傘の色が類似している
本種ほど傘が明色でない
本種より子実体が細長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の疣が個々独立する
Russula olivobrunnea
ドイツトウヒとともに発生することがある
傘が緑色を帯びることがある
本種より子実体が細長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子の疣が個々独立する
Russula postiana
ドイツトウヒとともに発生する
本種と異なり傘表面が艶消し状
本種と異なり襞が初めクリーム白色、のちにクリーム黄色~淡黄色ではなく黄色~橙色
本種と異なり柄表面が艶消し状
本種と異なり柄の基部にしばしばヨードホルム臭がある
本種と異なり胞子紋が白色ではなく黄色
Russula aeruginea(クサイロハツ)
ドイツトウヒ林に発生することがある
本種と異なり主にカバノキ属植物とともに発生する
本種ほど傘が緑色でない
本種より胞子紋が淡色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子が細長い
本種と異なり担子胞子の”plage”がアミロイドではなく非アミロイド
本種と異なり表皮シスチジアの隔壁数が1-3ではなく0