(仮訳)ヒマラヤ産Russula属菌 (2):4新規分類群
Das, K., Miller, SL. & Sharma, JR. 2006. Russula in Himalaya 2: Four new taxa. Mycotaxon. Available at: https://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/95/95-205.html [Accessed March 9, 2021] 【R3-08214】2021/3/9投稿

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3行まとめ

Russula mayawatianaR. dhakurianaR. appendiculata、およびR. puellaris var. atriiの3種1変種をヒマラヤ山脈から新たに記載した。
これらの分類群は温帯湿潤林においてコナラ属、ツツジ属、マツ属樹木などの下に発生していた。
これらの新規分類群は形態形質のほか、ITS領域に基づく分子系統解析によっても支持された。
India, Uttaranchal, Champawat, Mayawati

(新種)

Russula mayawatiana K. Das, S.L. Mill. & J.R. Sharma
語源…マヤワッティの
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【よく似た種との区別】
Russula maculata
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面にさび色の斑点をあらわす
本種と異なり傘縁部に溝線を欠く
本種と異なり柄表面にさび色の斑点をあらわす
本種と異なり傘シスチジアに隔壁を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
India, Uttaranchal, Bageshwar, Dhakuri

(新種)

Russula dhakuriana K. Das, J.R. Sharma & S.L. Mill.
語源…ダクリの
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【よく似た種との区別】
Russula rosea(ヤブレベニタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり襞が硫酸バニリンで洋紅色に呈色する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘下表皮がやや直立した菌糸からなるのではなく細胞状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
India, Uttaranchal, Champawat, Mayawati

(新種)

Russula appendiculata K. Das, S.L. Mill. & J.R. Sharma
語源…付属糸の(側シスチジアの形状から)
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【よく似た種との区別】
Russula virescens(アイタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の装飾のサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアに付属糸を欠く
本種と異なり傘下表皮が顕著な偽柔組織状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula farinipes(コクサハツ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が明らかに小区画状でない
本種より担子胞子の装飾のサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアが瓶形~有尾状でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
India, Uttaranchal, Bageshwar, Dhakuri

(新変種)

Russula puellaris var. atrii K. Das, S.L. Mill. & J.R. Sharma
語源…N.S. Atri氏に献名
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【よく似た種との区別】
Russula puellaris
肉眼的形質がほぼ完全に一致する
顕微鏡的形質がほぼ完全に一致する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本変種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本変種より担子胞子の装飾の丈が低い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula puellaris var. minutalis
本変種より担子胞子のサイズが僅かに小さい