2015年5月1日 (仮訳)中国北東部産の新種Russula jilinensis Li, G-J. et al., 2012. Russula jilinensis sp. nov. (Russulaceae) from northeast China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00007 [Accessed April 30, 2015]. 【R3-01784】2015/05/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北東部、長白山脈で採集されたベニタケ属菌を検討し、Russula jilinensisとして新種記載した。 本種は傘が鮮赤色で無毛、中央部が肉桂色を帯び、肉が僅かに黄色を帯び、胞子紋が暗黄色~黄褐色であることなどで特徴づけられた。 ITS領域に基づく分子系統解析ではR. curtipesと近縁であり、本種がIntegrinae節に含まれることが示された。 中国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県二道白河镇 (新種) Russula jilinensis G.J. Li & H.A. Wen 語源…吉林産の 【よく似た種との区別】 Russula integra(ヨヘイジ) 同じIntegrinae節に含まれる 中国北東部に分布する 亜高山帯に分布する マツ属およびトウヒ属植物と関係を持つ 担子胞子の装飾が類似している シスチジアの形状が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなくシベリア東部、ヨーロッパなどにも分布する 本種より担子器が長い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より側シスチジアが長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula curtipes 同じIntegrinae節に含まれる 肉が黄変する 担子器が短い ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく西欧に分布する 本種と異なりマツ属およびトウヒ属ではなくブナ属植物と関係を持つ 本種と異なり玄武岩ではなく石灰岩の環境を選好すると見られる 本種と異なり傘が”pompeian red”~”dragon’s-blood red”ではなく、本種ほど鮮やかではない暗ワイン赤色、”haematite red”、淡い”russet vinaceous”など ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(塩基配列の類似度93%) Russula rubroalba 同じIntegrinae節に含まれる 傘が暗赤色でいくぶん色が類似している 担子胞子の装飾がいくぶん類似している 本種と異なり混交林ではなく落葉樹林に発生する 本種よりシスチジアがずっと長い