(仮訳)タイ産のつばのあるRussula属菌の新種、Russula siamensis
Yomyart, S. et al., 2006. Russula siamensis: a new species of annulate Russula from Thailand. Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/95/95-247.html [Accessed August 2, 2021] 【R3-08650】2021/8/2投稿

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3行まとめ

タイ、チャチューンサオ県で採集された菌を検討し、Russula siamensisとして新種記載した。
本種はDipterocarpus alatusと関係を持ち、傘縁部が櫛の歯状で、顕著なつばを有し、担子胞子が孤立した刺状であることなどで特徴づけられた。
また、ITS領域の塩基配列からはPectinatineae亜節への所属が支持された。
Thailand, Chacherngsoa Province, Panomsarakam District, Khao Hin Sorn Royal Development Study Area

(新種)

Russula siamensis Yomyart, Piapukiew, Watling, Whalley & Sihanonth
語源…シャム産の
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【よく似た種との区別】
Russula cingulata
フタバガキ科植物と関係を持つ
本種と異なりタイではなくパプアニューギニアなどに分布する
本種と異なり宿主がDipterocarpus alatusでない
本種と異なり傘表面が崩壊して剥片状あるいは鱗片状になる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子の装飾が顕著である
Russula amoenolens(コキチャハツ)
子実体の色が類似している
本種と異なり傘縁部がずっと早い段階から条線状~櫛の歯状という特徴を欠く
Russula sororia(キチャハツ)
子実体の色が類似している
本種と異なり傘縁部がずっと早い段階から条線状~櫛の歯状という特徴を欠く
Russula pectinatoides
傘縁部表面が櫛の歯状
柄基部が老成すると僅かに赤色を帯びる