2021年1月13日 (仮訳)ネパール、プルチョキ山に産した腹菌の新種、Scleroderma nastii Raut, JK. et al., 2020. Scleroderma nastii sp. nov., a gasteroid mushroom from Phulchoki hill, Nepal. Studies in Fungi. Available at: https://www.studiesinfungi.org/pdf/SIF_5_1_4.pdf [Accessed January 13, 2021] 【R3-08048】2021/1/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ネパールのオーク林で採集された腹菌の一種を検討し、Scleroderma nastiiとして新種記載した。 担子胞子のSEM観察およびITS領域に基づく分子系統解析を実施した。 本種は子実体が平滑~ビロード状で偽柄を有することなどで特徴づけられ、担子胞子表面が類網目状である点で同属他種のいずれとも異なっていた。 Nepal, Lalitpur, Phulchoki hill (新種) Scleroderma nastii Raut 語源…ネパール科学技術アカデミー (NAST) に献名 【よく似た種との区別】 Scleroderma areolatum(ヒメカタショウロ) 温帯に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体に偽柄を有するのではなく無柄または短い偽柄を有する 本種と異なり子実体表面が平滑~ややビロード状なのではなく鱗片状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面が不規則な網目状ではなく刺状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scleroderma cepa(タマネギモドキ) 温帯に分布する ネパールに分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体に偽柄を有するのではなく無柄 本種と異なり子実体表面が平滑~ややビロード状なのではなく平滑~粗い亀裂状 本種と異なり担子胞子表面が不規則な網目状ではなく刺状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scleroderma mexicana 子実体表面が平滑~ビロード状 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり温帯ではなく熱帯に分布する 本種より子実体の最大直径が大きい 本種と異なり子実体に偽柄を有するのではなく有柄 本種と異なり担子胞子表面が不規則な網目状ではなく刺状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scleroderma nitidum ネパールに分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり温帯ではなく熱帯または亜熱帯に分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体に偽柄を有するのではなく無柄または鋭い有柄 本種と異なり子実体表面が平滑~ややビロード状なのではなく疣状~鱗片状 本種と異なり担子胞子表面が不規則な網目状ではなく刺状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scleroderma verrucosum(ザラツキカタカワタケ) ネパールに分布する 偽柄を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり温帯ではなく温帯または亜熱帯に分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体表面が平滑~ややビロード状なのではなく鱗片状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面が不規則な網目状ではなく刺状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される