(仮訳)半島部マレーシアのアブラヤシから分離されたシママンネンタケ寄生性の新種Scytalidium parasiticum
Goh, YK. et al., 2015. Scytalidium parasiticum sp. nov., a New Species Parasitizing on Ganoderma boninense Isolated from Oil Palm in Peninsular Malaysia. Mycobiology. … Available at: http://synapse.koreamed.org/DOIx.php?id=10.5941/MYCO.2015.43.2.107 [Accessed July 21, 2015].
【R3-02028】2015/07/21投稿

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3行まとめ

マレーシアにおいてアブラヤシに発生したシママンネンタケの寄生菌を検討し、Scytalidium parasiticumとして新種記載した。
本種は同属他種よりも子嚢および子嚢胞子が小さく、分節分生子が大きく、厚壁胞子が無色~帯黄色で、緑色蛍光を発する色素を産生することなどで特徴づけられた。
また、テレオモルフを有するScytalidium属菌の検索表を掲載した。
Malaysia, Selangor, Kota Damansara

(新種)

Scytalidium parasiticum Y-Kheng Goh, Goh, Y. K. Goh, K. J. Goh
語源…寄生性の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Scytalidium ganodermophthorum
マンネンタケ属の菌を宿主とする
子嚢果のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子のQ値の範囲が重なる
子嚢胞子が球形~類球形
分節分生子の形態が類似している
栄養菌糸の幅の範囲が重なる
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマレーシアではなく韓国に分布する
本種と異なりGanoderma boninenseではなくG. lucidumを宿主とする
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が主に球形ではない
本種より分節分生子が一般的に短い
本種より分節分生子のQ値が小さい
本種と異なり厚壁胞子を形成しない
本種と異なり水溶性色素が暗黄色ではなく帯褐黄色
Scytalidium sphaerosporum
分節分生子の形態が類似している
厚壁胞子が単生または鎖生する
栄養菌糸の幅の範囲が重なる
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマレーシアではなくスウェーデンに分布する
本種と異なりGanoderma boninenseに寄生するのではなくウッドチップに生息する
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のQ値が大きい
本種と異なり子嚢胞子が球形~類球形ではなく類球形
本種より分節分生子が一般的に短い
本種より分節分生子のQ値が小さい
本種と異なり厚壁胞子が無色~帯黄色ではなく無色
本種と異なり水溶性色素が暗黄色ではなく橙褐色
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Scytalidium cuboideum
分節分生子の形態が類似している
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりGanoderma boninenseに寄生するのではなく材に発生する
ITSおよびnrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される