2014年9月9日 （仮訳）ボタンタケ目に属する海産のマングローブ林の菌、新属新種Sedecimiella taiwanensis Pang, K-L. et al., 2010. Sedecimiella taiwanensis gen. et sp. nov., a marine mangrove fungus in the Hypocreales (Hypocreomycetidae, Ascomycota). Botanica Marina. …. Available at: http://umexpert.um.edu.my/file/publication/00004446_63113.pdf [Accessed September 8, 2014]. 【R3-01082】2014/09/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 台湾のマングローブ林における調査でメヒルギの枝に見出された菌を検討し、新属新種Sedecimiella taiwanensisとして記載した。 分子系統解析の結果、本種はボタンタケ目のクレードに含まれ、科レベルでの系統的位置は確定しなかったがNiesslia科との類縁性が示唆された。 本種は形態的には、子嚢殻が橙色～暗褐色で軟らかく、子嚢が16胞子性で頂孔を欠き、子嚢胞子が無色球形平滑である点などで特徴づけられた。 台湾苗栗県竹南鎮 （新種） Sedecimiella taiwanensis K.L. Pang, Alias et E.B.G. Jones 語源…台湾産の 【よく似た種との区別】 Neocosmospora spp. 子嚢殻の壁が2領域からなる 子嚢が円筒形 子嚢胞子が球形 子嚢胞子が単細胞 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく黄色・黄褐色・帯赤褐色 本種と異なり子嚢胞子に装飾を伴う 本種と異なり側糸を欠く 本種と異なり頸部の壁の内層が”centrum”の上部にまで伸びる特徴を欠く Payosphaeria spp. 子嚢殻が淡色 子嚢が円筒形 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が球形 分枝する側糸を有する 本種と異なり子嚢殻の壁が2領域ではなく1領域のみからなる 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり頸部の壁の内層が”centrum”の上部にまで伸びる特徴を欠く Rostrupiella danica 海生菌である 子嚢殻頸部の壁の構造が類似している Roumegueriella spp. 子嚢胞子が球形 本種と異なり子嚢が円筒形ではなく囊状 本種と異なり子嚢胞子に装飾を伴う Trichosphaerella spp. 子嚢胞子が球形 本種と異なり子嚢殻に短く暗色で分枝しない剛毛を伴う 本種と異なり子嚢が16胞子性ではなく本来8胞子性（分割して16胞子となる） Niesslia exilis nrSSUおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢殻が淡色ではなく暗色 本種と異なり子実体形成菌糸層を形成する 本種と異なり子嚢に先端リングを伴う 本種と異なり子嚢が16胞子性でない 本種と異なり周糸状体を有する