(仮訳)ジャガイモに”annular leaf spot”を引き起こす新種、Septoria malagutii
Cline, ET. & Rossman, AY. 2006. Septoria malagutii sp. nov., cause of annular leaf spot of potato. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/publication/228915568_Septoria_malagutii_sp_nov_cause_of_annular_leaf_spot_of_potato [Accessed September 25, 2019] 【R3-06619】2019/9/25投稿

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3行まとめ

ジャガイモの葉に斑点病を引き起こす病原菌として記載されたが、無効学名であったSeptoria lycopersici var. malagutiiを再検討し、S. malagutiiとして有効記載した。
本種は南米の高標高域に限って報告され、潜在的な侵略的外来種として検疫有害植物に指定されている種であった。
本種はかつての基本種とは分生子形成細胞のサイズ、分生子のサイズおよび形状、より低温を好む点、色素産生などの点で異なっていた。
Peru, Dist. Yarowilca near Chavinillo, Llicllatambo

(新種)

Septoria malagutii E.T. Cline
語源…ベネズエラの植物病理学者、G. Malaguti博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Septoria lycopersici
同じナス科植物を宿主とする
有性世代が知られていない
分生子形成細胞の長さ/幅比が類似している
コロニーの表面性状が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国、カナダなどにおける分布が知られている
本種と異なりジャガイモではなくトマトなどを宿主とする
本種と異なりトマトの葉上で稔性のある分生子殻を形成する
本種より分生子形成細胞のサイズが有意に大きい
本種より分生子が有意に短い
本種より分生子の幅が有意に広い
本種より分生子の長さ/幅比が有意に小さい
本種と異なり分生子の両端が尖り、しばしば屈曲するかS字状となるのではなく基部が截断状
本種と異なりリバースが帯ワイン褐色ではなく鮭肉色
本種より最大生長温度が高い
本種とITSおよびEF1-αの塩基配列が異なる