(仮訳)インドネシア産のCystotheca属アナモルフの新種、Setoidium castanopsidis
Meeboon, J., Hidayat, I. & Takamatsu, S. 2013. Setoidium castanopsidis, a new species of anamorphic Cystotheca (Ascomycota, Erysiphales) from Indonesia. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354012000435 [Accessed October 20, 2017].
【R3-04499】2017/10/20投稿

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3行まとめ

インドネシア、西ジャワ州においてCastanopsis javanicaに発生したうどんこ病菌を検討し、Setoidium castanopsidisとして新種記載した。
本種は顕著な乳首状の付着器を有することなどで特徴づけられ、テレオモルフは見出されなかった。
本種はCystotheca tjibodensisとは異なる系統を形成し、形態的にも異なっていた。
Indonesia, West Java Province, Cianjur, Cibodas Botanical Garden

(新種)

Setoidium castanopsidis Meeboon & S. Takam.
語源…シイ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cystotheca tjibodensis
同所的に分布する(インドネシア)
同じシイ属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり宿主がCastanopsis javanicaではなくCa. argenteaなどである
本種と異なりコロニーが葉の両面に生じるという特徴を欠く
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子柄の脚細胞が短い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり乳首状の顕著な付着器を有するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystotheca esetacea
同じシイ属植物を宿主とする
本種と異なりインドネシアではなく中国などに分布する
本種と異なり宿主がCastanopsis javanicaではなくCa. fabriCa. tibetanaCa. fargesiiなどである
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種と異なりアナモルフが知られていない
Cystotheca lanestris
同じシイ属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米における分布が知られている
本種と異なりCastanopsis javanicaではなくMyrica californica、コナラ属植物などを宿主とする
本種と異なりコロニーが葉の両面に生じるという特徴を欠く
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種より分生子柄が長い
本種より分生子柄の脚細胞が短い
本種と異なり乳首状の顕著な付着器を有するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystotheca wrightii
同じシイ属植物を宿主とする
本種と異なりCastanopsis javanicaではなくアラカシなどを宿主とする
本種と異なりコロニーが葉の両面に生じるという特徴を欠く
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子柄の脚細胞が短い
本種と異なり乳首状の顕著な付着器を有するという特徴を欠く
Cystotheca quercina
同じブナ科植物を宿主とする
本種と異なりテレオモルフが知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子柄の脚細胞のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい
Setoidium murrayae
葉の両面にコロニーを生じる
テレオモルフが知られていない
本種と異なりインドネシアではなくインドなどに分布する
本種と異なりCastanopsis javanicaではなくMurraya paniculataなどを宿主とする
本種より分生子柄が短い
本種より分生子柄の脚細胞のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが小さい