(仮訳)チャノキに生じたSetophoma属菌
Liu, F. et al., 2019. Setophoma spp. on Camellia sinensis. Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/2019/00000004/00000001/art00006 [Accessed July 16, 2019] 【R3-06407】2019/7/16投稿

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3行まとめ

中国の7省で見出されたチャノキの新病害を検討し、Setophoma属の4新種を明らかにした。
そのうちS. yingyisheniaeは雲南省を除く6省、残りの3新種は雲南省で見出され、罹病葉から分離される種もあれば、健全葉のみから分離される種もあった。
本属菌のチャノキにおける発生は初の報告であり、分生子果に剛毛を有さない種も初となった。
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐臘県

(新種)

Setophoma antiqua F. Liu & L. Cai
語源…古い(古いチャノキを宿主とすることから)
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【よく似た種との区別】
Setophoma endophytica
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり森林ではなく茶畑に生息する
本種と異なり罹病葉ではなく健全葉から分離される
ITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Setophoma longinqua
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
罹病葉から分離される
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果に剛毛を有する
本種より分生子が長い
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国江西省贛州市陽嶺国家森林公園

(新種)

Setophoma endophytica F. Liu & L. Cai
語源…エンドファイトの
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【よく似た種との区別】
Setophoma antiqua
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり茶畑ではなく森林に生息する
本種と異なり健全葉ではなく罹病葉から分離される
ITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐臘県

(新種)

Setophoma longinqua F. Liu & L. Cai
語源…離れた(隔離された山に産したことから)
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【よく似た種との区別】
Setophoma antiqua
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
罹病葉から分離される
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子果に剛毛を欠く
本種より分生子が短い
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国広西チワン族自治区桂林市竜勝各族自治県

(新種)

Setophoma yingyisheniae F. Liu & L. Cai
語源…最初にチャノキの葉のSetophomaによる斑点病を報告したYingyi Shen氏に献名
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【よく似た種との区別】
Setophoma yunnanensis
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり茶畑ではなく管理されていない森林に生息する
本種と異なり分生子柄が分枝するのではなく、分枝せずしばしば退化的
本種と異なり分生子形成細胞が長楕円形ではなく球形またはアンプル形
本種と異なり培養下で剛毛を生じない
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐臘県Laomansa

(新種)

Setophoma yunnanensis F. Liu & L. Cai
語源…雲南産の
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【よく似た種との区別】
Setophoma yingyisheniae
中国に分布する
同じチャノキを宿主とする
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり管理されていない森林ではなく茶畑に生息する
本種と異なり分生子柄が分枝せずしばしば退化的なのではなく分枝する
本種と異なり分生子形成細胞が球形またはアンプル形ではなく長楕円形
本種と異なり培養下で剛毛を生じる
ITS+nrLSUおよびITS+gapdh+tef-1α+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される