2016年2月29日 (仮訳)ポーランド新産の地衣類7種 Kukwa, M. et al., 2012. Seven lichen species new to Poland. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000120/00000001/art00014 [Accessed February 28, 2016]. 【R3-02697】2016/02/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランド新産種としてBiatora ponticaなど7種の地衣類を報告した。 各種について記載文および分布、生息環境、近縁種との識別点などに関する情報を掲載した。 不稔の場合には地衣成分が分類において主要な役割を果たした。 (ポーランド新産種) Biatora pontica Printzen & Tønsberg 【よく似た種との区別】 Biatora britannica 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器盤が灰色 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体がP+橙赤色 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む Biatora hypophaea 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器盤が灰色 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体がP+橙赤色 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む Biatora ocelliformis ポーランドに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器盤が灰色 本種と異なり地衣体がP+橙赤色 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む Biatora efforescens 不稔の際に形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む Biatora chrysantha 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む Mycobilimbia epixanthoides 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり地衣成分を含まない Pyrrhospora quernea 不稔の際に形態的に類似している(混同のおそれがある) 粉芽が帯緑色 地衣成分としてチオファン酸を含む 本種と異なり地衣成分として”pontica unknown”を含まない (ポーランド新産種) Buellia violaceofusca G. Thor & Muhr 【よく似た種との区別】 Buellia griseovirens ポーランドに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 最も外側の粉芽が暗色 本種より地衣体が厚い 本種と異なり地衣成分を含まないのではなくアトラノリン、ノルスチクチン酸などを含む Buellia arborea 粉芽が有色 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣成分を含まないのではなくアトラノリン、プラコジオール酸を含む (ポーランド新産種) Catillaria croatica Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Mycobilimbia epixanthoides 樹皮生の場合がある 子器盤がビアトラ型 子器盤が淡色 粉芽を有する 地衣成分を含まない 本種と異なり樹皮のみに生じるのではなく樹皮よりもコケ上に生じることが多い 本種より粉芽塊からなるパッチのサイズが大きい 本種と異なり粉芽塊からなるパッチが円形ではなく不規則形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0-1ではなく3 (ポーランド新産種) Parmelia ernstiae Feuerer & A. Thell 【よく似た種との区別】 Parmelia saxatilis(ミヤマカラクサゴケ) 本種と異なり地衣体に粉霜を欠く 本種と異なり裂芽に粉霜を欠く 本種と異なり地衣成分としてロバール酸および脂肪酸類を含まない Parmelia serrana 地衣体に粉霜を伴う 裂芽を有する 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり裂芽が重なり合うことが多い 本種より裂片のサイズが大きい 本種と異なり裂芽が丸い 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含まない (ポーランド新産種) Placopsis lambii Hertel & V. Wirth 【よく似た種との区別】 Placopsis gelida 形態的に非常に類似している(ほぼ識別不可能) 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なり裂片上面の先端のみが艶消し状または光沢を有する傾向がある 本種と異なり粉芽塊が帯黒色であることが稀 本種より粉芽塊が細長い 本種と異なり地衣成分として5-O-メチルヒアス酸を含まない 本種と分子系統解析で区別される(先行研究) Trapelia placodioides 形態的に類似している誤同定のおそれがある) 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なり地衣体縁部に放射状の裂片を欠く 本種と異なり頭状体を欠く 本種と異なり地衣成分として5-O-メチルヒアス酸を含まない (ポーランド新産種) Protoparmelia oleagina (Harm.) Coppins 【よく似た種との区別】 Protoparmelia ochrococca 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が類球形の小区画からなる 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり地衣成分を含まない Protoparmelia hypotremella ポーランドに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣成分としてロバール酸を含む 本種と異なり地衣体が丸い扁平な小粒または微小鱗片からなる 本種と異なり地衣体が淡い帯灰褐色~オリーブ灰色 Protoparmelia badia 本種と異なり岩上生地衣である 本種と異なり子嚢胞子が先端が顕著に尖る楕円形~紡錘形 Lecanora argentata 子器盤が暗色 本種と異なり褐色の色素を欠く 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と地衣成分が異なる Lecanora persimilis 子器盤が暗色 本種と異なり褐色の色素を欠く 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と地衣成分が異なる (ポーランド新産種) Scoliciosporum curvatum Sérus. 【よく似た種との区別】 Fellhanera bouteillei(ヒノキノアオバゴケ) ポーランドに分布する 針葉樹の葉に発生する 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり地衣体表面が小疣状~亀裂状 本種と異なり地衣体全体がしばしば鈍青緑色の粉芽に覆われる 本種と異なり子嚢胞子が三日月形~微かにS字状ではなく卵形~長楕円状卵形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部分がしばしば狭窄する 本種と異なり地衣成分を含まないのではなくウスニン酸、ゼオリン、アセモンを含むことがある Fellhanera subtilis ポーランドに分布する 同じトウヒ属植物を宿主とする 宿主の葉に発生する 本種と異なり地衣体が灰色~緑色 本種より子器盤のサイズが大きい 本種と異なり子器盤が類白色 本種と異なり子嚢胞子が三日月形~微かにS字状ではなく紡錘形~長楕円形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく(1-)3 本種と異なり帯桃色の粉子器を常に生じる 本種より共生藻の細胞のサイズが小さい Fellhanera viridisorediata 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体が緑色 地衣体が小粒状 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり子嚢胞子が三日月形~微かにS字状ではなく楕円形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく(0-)1 本種と異なり地衣成分を含まないのではなくロセリン酸を含む Scoliciosporum gallurae ポーランドに分布する 本種と異なりを地衣成分を含まないのではなくジロホール酸を含む