(仮訳)ブラジル産コーヒーノキから分離された揮発性の抗菌物質を産生するエンドファイトの新種、Simplicillium coffeanum
Gomes, AAM. et al., 2018. Simplicillium coffeanum, a new endophytic species from Brazilian coffee plants, emitting antimicrobial volatiles. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.333.2.2 [Accessed March 21, 2018].
【R3-04960】2018/3/22投稿

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3行まとめ

ブラジル、ミナスジェライス州においてコーヒーノキから分離された菌の一種を検討し、Simplicillium coffeanumとして新種記載した。
本種は主に土壌菌や菌寄生菌として知られている同属他種とは異なり、健全枝からエンドファイトとして分離された。
本種は抗菌活性を有する揮発性有機化合物を産生し、この特徴から生物農薬としての利用可能性が期待された。
Parque Estadual da Serra do Brigadeiro (PESB) forest reserve, located in the Zona da Mata region, Araponga, Minas Gerais state, Brazil

(新種)

Simplicillium coffeanum A.A.M. Gomes & O.L. Pereira
語源…コーヒーノキ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Simplicillium lamellicola
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくイギリスなどに分布する
本種と異なりコーヒーノキではなくツクリタケなどから分離される
本種と異なり小分生子が比較的短い
本種と異なり小分生子が卵形~楕円形
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Simplicillium chinense
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく中国などに分布する
本種と異なり地上ではなく淡水中の基質から分離される
本種と異なり分生子が分生子頭を形成するのではなく鎖生する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される