(仮訳)フィンランド産の新種Sistotrema luteoviride
Kotiranta, H. & Larsson, K., 2013. Sistotrema luteoviride sp. nov. (Cantharellales, Basidiomycota) from Finland. Acta Mycologica. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/am/article/view/am.2013.023 [Accessed January 28, 2014].
【R3-00329】2014/01/28投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

フィンランド北部から、セイヨウネズの材に発生するSistotrema luteovirideを新種記載した。
本新種は担子胞子の形態がS. citriformeに非常に類似していたが、クランプを持つ点でそれと異なり、分子系統解析でも区別された。
また、本新種のITS2の塩基配列は、スウェーデンのSalix reticulataおよびメキシコのQuercus laurinaの根に由来する3配列と完全に一致した。
Finland. Inarin Lappi (Lapponia inarensis): Utsjoki, Kevo strict nat. reserve, Keneskoski

(新種)

Sistotrema luteoviride Kotir. & K.H. Larss.
語源…黄緑色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sistotrema citriforme
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
担子胞子の形態が非常に類似している
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なりクランプを欠く
本種より菌糸がずっと細い
本種と異なり等直径の幅広い細胞が見られない
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sistotrema pistilliferum
ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁
担子胞子の形態が類似している
本種と異なりシスチジアを持つ
ITSおよびLSU領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptosporomyces galzinii
本種より鮮やかな黄色
本種と異なり子実体が柔軟ではなく、硬くて固着する
本種と顕微鏡的形質が大きく異なる