2023年6月3日 (仮訳)仏領ギアナ産の3新種を含むAnnulohypoxylon属菌 Fournier, J. & Lechat, C. 2016. Some Annulohypoxylon spp. (Xylariaceae) from French Guiana, including three new species. Ascomycete.org. Available at: https://ascomycete.org/Portals/0/Archives/AscomyceteOrg%2008-01%2033-53.pdf [Accessed June 3, 2023] 【R3-10660】2023/6/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 仏領ギアナからAnnulohypoxylon fulvum、A. nouraguense、およびA. subnitensの3新種を記載した。 また、その他にA. purpureopigmentumを含む稀産種などを掲載した。 本属の形態形質、特に孔縁盤の記載に関する問題を指摘したほか、検索表などを掲載した。 French Guiana, Sinnamary, Saint-Elie, Arbocel plot (新種) Annulohypoxylon fulvum J. Fourn. & Lechat 語源…子鹿の(KOH可溶色素の色から) 【よく似た種との区別】 Annulohypoxylon elevatidiscum 孔縁盤が小型 孔縁盤が時に凸形 本種と異なり仏領ギアナではなく台湾などに分布する 本種と異なり子座が鈍黒色 本種と異なり子座が黄褐色ではなく鈍黒色 本種と異なりKOH可溶色素が淡い帯オリーブ褐色ではなく帯緑オリーブ色 本種より子嚢の先端構造のサイズが小さい 本種と異なり子嚢の先端構造がメルツァー試薬で微かに青変するか青変しない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色ではなく淡褐色 Annulohypoxylon bahnphadengense KOH可溶色素が淡い帯オリーブ褐色 本種と異なり仏領ギアナではなくタイに分布する 本種と異なり子座の最外被が暗ワイン色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色ではなく淡褐色 Annulohypoxylon moriforme var. microdiscum KOH可溶色素が淡い帯オリーブ褐色 本種と異なり仏領ギアナではなく台湾、マルティニークなどに分布する 本種と異なり子座の最外被が暗褐色 本種より孔縁盤のサイズがずっと小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形 Annulohypoxylon gombakense KOH可溶色素の色が類似している 子嚢胞子が被膜的大型 子嚢胞子が褐色~暗褐色 本種と異なり仏領ギアナではなくマレーシアなどに分布する 本種と異なりタケなどに発生する 本種と異なり子座表面が帯赤褐色 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種より孔縁盤のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Annulohypoxylon moriforme 仏領ギアナに分布する 本種と異なり仏領ギアナのみではなく汎熱帯的に分布する 本種と異なり子座表面が黄褐色ではなく帯オリーブ褐色~帯黒色 本種と異なり子座の最外被が永く黄褐色なのではなく帯オリーブ色 本種と異なりKOH可溶色素が淡い帯オリーブ褐色ではなく帯緑オリーブ色~鈍緑色 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色~帯黒褐色ではなく褐色 French Guiana, Régina, Nouragues natural reserve, Inselberg camp (新種) Annulohyopoxylon nouraguense J. Fourn. & Lechat 語源…ヌーラーグ産の 【よく似た種との区別】 Annulohypoxylon purpureonitens 本種と子座の小粒が異なる 本種と異なりKOH可溶色素が帯ワイン灰色~ハシバミ色ではなく”livid violet”から帯ワイン紫色 本種より子嚢胞子が僅かに短い 本種より子嚢胞子が広楕円形 Annulohypoxylon purpureopigmentum 仏領ギアナに分布する KOH可溶色素が紫色 本種と異なり子座の被覆が早落性ではなく永存性 本種と異なり子座の被覆が暗い帯ワイン色ではなく琥珀色~帯黒褐色 本種と異なり子座表面に光沢があるのではなく艶消し状 本種と異なり子座が平らなクッション形ではなく”glomerate”~クッション形 本種と異なりKOH可溶色素が帯ワイン灰色~帯ワイン紫色でのちにハシバミ色になるのではなく”livid purple”で変色しない French Guiana, Régina, Nouragues natural reserve, Inselberg camp (新種) Annulohypoxylon subnitens J. Fourn. & Lechat 語源…Annulohypoxylon nitens類似の(子座の形態が類似することから) 【よく似た種との区別】 Annulohypoxylon nitens 仏領ギアナに分布する 子座が黒色 孔縁盤がbovei型 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なりグアドループ、マルティニーク、中国、マレーシアにおける分布が知られている 本種より孔縁盤のサイズが大きい 本種と異なり子座の小粒が淡い帯灰黄色ではなく帯オリーブ黄色 本種と異なりKOH可溶色素が不明瞭な~淡い帯オリーブ灰色ではなく帯緑オリーブ色 (その他掲載種) Annulohypoxylon leptascum var. macrosporum (Y.M. Ju & J.D. Rogers) Y.M. Ju, J.D. Rogers & H.M. Hsieh 【よく似た種との区別】 Annulohypoxylon leptascum KOH可溶色素が緑色 子嚢胞子が帯灰褐色 子嚢胞子が紡錘状で両端が狭く丸い 子嚢胞子の発芽溝が片方の末端から伸びる 子嚢胞子が10%KOH中で裂開しない 本変種より孔縁盤のサイズが小さい 本変種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい Annulohypoxylon urceolatum 子嚢胞子が帯灰褐色 子嚢胞子が紡錘状で両端が狭く丸い 子嚢胞子の発芽溝が片方の末端から伸びる 子嚢胞子が10%KOH中で裂開しない 本変種と異なりアジアなどに分布する 本変種と異なりKOH可溶色素が緑色ではなく帯ワイン紫色 Annulohypoxylon thouarsianum 子嚢胞子が大型 子嚢胞子が淡褐色 子嚢胞子が紡錘状で左右不等 子嚢胞子が10%KOH中で裂開しない 本変種と異なり子座が球形~半球形 本変種と異なり子嚢胞子の発芽溝が片方の末端から伸びるのではなく全長にわたる Annulohypoxylon thouarsianum var. macrosporum 子嚢胞子が大型 子嚢胞子が淡褐色 子嚢胞子が紡錘状で左右不等 子嚢胞子が10%KOH中で裂開しない 本変種と異なり子座が球形~半球形 本変種と異なり子嚢胞子の発芽溝が片方の末端から伸びるのではなく全長にわたる Annulohypoxylon leucadendri 本変種と異なり南アフリカなどに分布する 本変種より子座のサイズが小さい 本変種と異なり子座が平らに広がるのではなくクッション形 本変種より孔縁盤のサイズが大きい 本変種と異なりKOH可溶色素を欠く 本変種より子嚢胞子のサイズが大きい 本変種と異なり子嚢胞子が淡い帯黄褐色ではなく褐色 本変種と異なり子嚢胞子の発芽溝が片方の末端から伸びるのではなく中央部に短く存在する Annulohypoxylon stygium(ツヤコブタケ) 仏領ギアナに分布する 本変種より孔縁盤のサイズが小さい 本変種より子嚢胞子のサイズが小さい 本変種と異なり子嚢胞子の発芽溝が片方の末端から伸びるか不明瞭なのではなく長く伸びる (その他掲載種) Annulohypoxylon cf. moriforme (Henn.) Y.M. Ju, J.D. Rogers & H.M. Hsieh (ブラジル新産種) Annulohypoxylon purpureopigmentum Jad. Pereira, J.D. Rogers & J.L. Bezerra 【よく似た種との区別】 Annulohypoxylon nouraguense 仏領ギアナに分布する KOH可溶色素が紫色 本種と異なり子座の被覆が永存性ではなく早落性 本種と異なり子座の被覆が琥珀色~帯黒褐色ではなく暗い帯ワイン色 本種と異なり子座表面が艶消し状ではなく光沢がある 本種と異なり子座が”glomerate”~クッション形ではなく平らなクッション形 本種と異なりKOH可溶色素が”livid purple”で変色しないのではなく帯ワイン灰色~帯ワイン紫色でのちにハシバミ色になる (その他掲載種) Annulohypoxylon stygium (Lév.) Y.M. Ju, J.D. Rogers & H.M. Hsieh ツヤコブタケ 【よく似た種との区別】 Annulohypoxylon atroroseum 形態的に非常に類似している 本種と異なり子座が褐色でごく微かにばら色を帯びるのではなく帯ワイン灰色 本種と異なりアナモルフがnodulisporium類似である Annulohypoxylon bovei 孔縁盤がbovei型 Annulohypoxylon truncatum(クロコブタケ) 本種と異なり孔縁版が蓋状に裂けるのではなく徐々に剥がれる Hypoxylon monticulosum 生息環境が同一である 枯死しかけた小さな枝に発生する Annulohypoxylon leptascum var. macrosporum 仏領ギアナに分布する 本種より孔縁盤のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の発芽溝が長く伸びるのではなく片方の末端から伸びるか不明瞭