(仮訳)エチオピア高原産イドタケ科菌類:新種Coniophora bimacrosporaおよびSerpula similisGyrodontiumの系統関係について
Carlier, F-X. et al., 2004. Some Coniophoraceae (Basidiomycetes, Boletales) from the Ethiopian highlands: Coniophora bimacrospora, sp. nov. and a note on the phylogenetic relationships of Serpula similis and Gyrodontium. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/sites/default/files/articles/pdf/cryptogamie-mycologie2004v25f3a3.pdf [Accessed July 12, 2021] 【R3-08587】2021/7/12投稿

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3行まとめ

エチオピア高原で採集された菌を検討し、Coniophora bimacrosporaとして新種記載した。
本種は子実層面がオリーブ色で担子器が2胞子性、担子胞子が帯褐色広卵状~楕円形であることなどで特徴づけられた。
また、エチオピア高原からConiophora puteanaC. olivaceaSerpula similis、およびGyrodontium sacchariを報告した。
Ethiopia, Oromia Region (former Shoa Province), forest above the village of Ginshi

(新種)

Coniophora bimacrospora Decock, Bitew & G. Castillo
語源…2つの大きな胞子の(担子器あたりの胞子数と担子胞子のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Coniophora fusispora(ミヤマイドタケ)
アフリカに分布する
本種と異なり北半球温帯における分布が知られている
本種と異なり担子器が常に2胞子性という特徴を欠く
本種より担子胞子の幅がずっと狭い
本種と異なり担子胞子が広卵状~楕円形ではなく紡錘形
Coniophora arida(カベタケ)
担子胞子の形状がやや類似している
本種と異なり担子器が常に2胞子性という特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
Coniophora puteana(イドタケ)
同じ地域に分布する
本種と異なり担子器が常に2胞子性という特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
Coniophora olivacea(イドタケモドキ)
同じ地域に分布する
本種と異なり担子器が常に2胞子性という特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なりシスチジアを欠くのではなく有する

(その他掲載種)

Serpula similis (Berkeley & Broome) Ginns
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【よく似た種との区別】
Serpula pulverulenta
担子胞子のサイズが小型
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北半球温帯に限って分布する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Gyrodontium sacchari (Sprengel) Hjortstam
オガサワラハリヒラタケ
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