2018年6月10日 （仮訳）ノルウェー産の新規あるいは知見に乏しいTelamonia型フウセンタケ属菌 Brandrud, TE., Bendiksen, E. & Dima, B. 2015. Some new and little known telamonioid Cortinarius species from Norway. Agarica. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Balint_Dima/publication/289220264_Some_new_and_little_known_telamonioid_Cortinarius_species_from_Norway/links/568a50a708ae051f9afa40d1/Some-new-and-little-known-telamonioid-Cortinarius-species-from-Norway.pdf [Accessed June 10, 2018]. 【R3-05203】2018/6/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ノルウェー産のTelamonia型フウセンタケ属菌を検討し、38標本の形態学的検討および分子系統解析を実施した。 Cortinarius puellaris、C. annae-maritae、およびC. subtilisの3新種を記載した。 また、8種のノルウェー新産種を報告した。 Norway, Finnmark, Alta, Storelvdalen, Vatnheim E （新種） Cortinarius annae-maritae Bendiksen & Brandrud 語源…本種の共同発見者であるE. Bendiksen氏の娘に献名 【よく似た種との区別】 Cortinarius decipiens（ヤマガタニセフウセンタケ） 子実体が小型 子実体の形状が細長い 柄の頂部が青色を帯びる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカバノキ属などではなく主にヤナギ属植物と関係を持つ 本種より傘が暗色の帯褐灰色 本種より傘表面が繊維状 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子がほぼ類球形～広楕円形ではなく楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius bibulus（ヒメムラサキフウセンタケ） 子実体が小型 子実体の形状が細長い 柄の頂部が青色を帯びる 本種と異なりカバノキ属などではなくハンノキ属植物などと関係を持つ 本種より子実体のサイズが小さい 本種より子実体が強く青色を帯びる 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子がほぼ類球形～広楕円形ではなく楕円形 Cortinarius praestigiosus 子実体が小型 子実体の形状が細長い 柄の頂部が青色を帯びる 本種と異なり被膜が赤変する 本種と異なり子実体基部の菌糸体が赤変する 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子がほぼ類球形～広楕円形ではなく楕円形 Cortinarius casimiri 子実体が小型 子実体の形状が細長い 柄の頂部が青色を帯びる 本種より被膜が繊維状 本種と異なり柄基部が桃色を帯びる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子がほぼ類球形～広楕円形ではなく楕円形 Cortinarius inolens 担子胞子が小型 担子胞子が広楕円形 本種より傘が灰褐オリーブ色 本種と異なり柄頂部が青色を帯びない Cortinarius comptulus 担子胞子が小型 担子胞子が広楕円形 本種より傘が灰褐オリーブ色 本種と異なり柄頂部が青色を帯びない Cortinarius vernus 顕微鏡的形態が類似している 担子胞子の幅が広い 襞縁部が不稔 本種より担子胞子が強く装飾される Norway, Akershus, Asker, Sjøstrand S （新種） Cortinarius puellaris Brandrud, Bendiksen & Dima 語源…少女の（子実体のサイズや様子から） Norway, Akershus, Asker, Løkenes, Spireodden Nature Reserve （新種） Cortinarius subtilis Bendiksen & Brandrud 語源…繊細な （ノルウェー新産種） Cortinarius conterminus Bidaud & Carteret 【よく似た種との区別】 Cortinarius sordidemaculatus 本種と異なり子実体が紫褐色を帯びない 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい Cortinarius anisatus 本種より子実体が灰褐色 本種と異なり子実体に杏仁臭がある Cortinarius neofurvolaesus 本種より子実体が帯褐赤色 （ノルウェー新産種） Cortinarius fuscescens Kytöv., Niskanen & Liimat. 【よく似た種との区別】 Cortinarius decipiens（ヤマガタニセフウセンタケ） 子実体が小型 子実体が暗褐色 本種より子実体が僅かに暖色の赤褐色で青色-桃色を帯びない 本種より子実体が肉質 本種と担子胞子の形態が異なる Cortinarius depressus 子実体が小型 子実体が暗褐色 本種より子実体が僅かに暖色の赤褐色で青色-桃色を帯びない 本種より子実体が肉質 本種と担子胞子の形態が異なる （ノルウェー新産種） Cortinarius fuscobovinus Kytöv., Niskanen & Liimat. （ノルウェー新産種） Cortinarius impennoides Bidaud, Moënne-Locc. & Reumaux 【よく似た種との区別】 Cortinarius biformis 本種と異なり子実体がより鮮やかな帯褐黄色あるいは帯青色 Cortinarius turgidoides 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形 Cortinarius malachius 本種より幼時傘表面がより繊維状 Cortinarius sordidemaculatus 本種と異なり子実体が暗褐色に変色する Cortinarius bivelus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の色が鮮やか 本種ほど傘表面に吸水性を持たない 本種より被膜が厚い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （北欧、ノルウェー新産種） Cortinarius microglobisporus E. Borghi, Bellú & Peintner 【よく似た種との区別】 Cortinarius balaustinus（ミネノニセフウセンタケ） 傘表面に偽吸水性を有する 傘表面が内在する微細な繊維状 担子胞子が小型 担子胞子が類球形 本種と異なりカバノキ属およびブナ属植物などと関係を持つ 本種と系統的に大きく異なる Cortinarius illuminus フェノスカンジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトウヒ林などに生息する 本種と異なり傘が赤褐色 本種と異なり傘縁部が僅かに透明 本種と異なり傘表面に強い吸水性を有する 本種と異なり柄（頂部）が褐変する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （ノルウェー新産種） Cortinarius niveotraganus Kytöv., Niskanen & Liimat. 【よく似た種との区別】 Cortinarius alboglobosus ノルウェーに分布する 同じカバノキ属植物を宿主とする 発生時期が早い 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なり子実体が青色を帯びない 本種と異なり子実体に顕著な甘い匂いを欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい Cortinarius niveoglobosus 発生時期が早い 形態的に類似している（混同のおそれがある） 本種と異なりノルウェーにおける確かな記録が知られていない 本種と異なりヤマナラシ属植物などを宿主とする 本種と異なり子実体が青色を帯びない 本種と異なり子実体に顕著な甘い匂いを欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい Cortinarius quarciticus 本種と異なりカバノキとトウヒの混生林ではなくマツ林などに生息する 本種より発生時期がかなり遅い 本種より子実体が青色を帯びる 本種より被膜が薄い 本種と異なり子実体に顕著な甘い匂いを欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい Cortinarius agathosmus 子実体の臭いが同一 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と子実体の色が異なる 本種とつばの形態が異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （ノルウェー新産種） Cortinarius pseudofallax Carteret 【よく似た種との区別】 Cortinarius parvannulatus（コツバヒメフウセンタケ） 形態的に類似している（同一視されてきたとみられる） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が全く青色を帯びない 本種より子実体が赤褐色を帯びる 本種よりつばが永存する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （ノルウェー新産種） Cortinarius salicticolus Volders & Gelderblom 【よく似た種との区別】 Cortinarius umbrinolens 生息環境が類似している 子実体の色が類似している 本種と異なり子実体に特徴的な土臭さがある 本種ほど担子胞子が扁桃形でない Cortinarius lux-nymphae 担子胞子の幅がかなり狭い 担子胞子が類扁桃形 担子胞子に弱い装飾を有する 本種と異なりマツ（トウヒ）林などに生息する 本種と異なり傘表面が繊維状 本種より被膜が厚い Cortinarius fuscescens 担子胞子の形態が類似している 本種と異なりトウヒ林などに生息する 本種より子実体のサイズが大きい