2014年8月13日 (仮訳)Diaporthe属の種の境界:D. citri、D. cytosporella、D. foeniculina、D. rudisの分子による再評価 Udayanga, D. et al., 2014. Species limits in Diaporthe: molecular re-assessment of D. citri, D. cytosporella, D. foeniculina and D. rudis. Persoonia. Available at: http://www.persoonia.org/Issue/32/05.pdf [Accessed August 13, 2014]. 【R3-01000】2014/08/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ミカン属植物に黒点病および軸腐病を引き起こすDiaporthe属菌の形態学的検討および複数遺伝子に基づく分子系統解析を行った。 従来種概念が曖昧であったD. citriなど数種について、地理的分布や宿主範囲を含む種の境界を明らかにした。 その他、D. medusaeaなどをD. rudisのシノニムとし、D. cytosporellaなど3種のエピタイプ標本を指定する分類学的措置を行った。 (新組み合わせ) Diaporthe cytosporella (Penz. & Sacc.) Udayanga & Castl. 旧名: Diaporthe citri (H.S. Fawc.) F.A. Wolf (基礎異名はPhoma cytosporella Penz. & Sacc.) ※本種のエピタイプ指定を行った。 【よく似た種との区別】 Diaporthe foeniculina スペイン、イタリア、米国カリフォルニア州に分布する ミカン属植物を宿主とする ITS、EF1-α、ACT+CAL+EF1-α+ITS+TUBに基づく分子系統解析で近縁 ITS、EF1-α、ACT+CAL+EF1-α+ITS+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Diaporthe foeniculina (Sacc.) Udayanga & Castl. 旧名:Phomopsis foeniculina (Sacc.) Sousa da Câmara、Diaporthe foeniculacea Niessl(基礎異名はPhoma foeniculina Sacc.) ※本種のエピタイプ指定を行った。 ※D. neotheicolaを本種のシノニムとした。 ※Gomes et al. (2013) が本種に対してD. neotheicolaの学名を適用した措置について、Sphaeria foeniculaceaのタイプ標本検討の結果に基づき否定的な見解を示した。 【よく似た種との区別】 Diaporthe cytosporella スペイン、イタリア、米国カリフォルニア州に分布する ミカン属植物を宿主とする ITS、EF1-α、ACT+CAL+EF1-α+ITS+TUBに基づく分子系統解析で近縁 ITS、EF1-α、ACT+CAL+EF1-α+ITS+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Diaporthe citri (H.S. Fawc.) F.A. Wolf ※本研究におけるサンプリングやパブリックデータベースの調査からは、本種がヨーロッパに分布するという証拠を見出すことができなかった。 (その他掲載種) Diaporthe rudis (Fr.) Nitschke ※本種のエピタイプ指定を行った。