(仮訳)トウモロコシの灰斑病を引き起こすCercospora属菌
Crous, PW. et al., 2006. Species of Cercospora associated with grey leaf spot of maize. Studies in Mycology. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2104713/ [Accessed January 2, 2020] 【R3-06918】2020/1/2投稿

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3行まとめ

トウモロコシの灰斑病の原因菌であるCercospora zeae-maydisの潜在的な姉妹種とみられたグループIおよびIIを検討した。
そのうちグループIIをC. zeinaとして新種記載した。
両種は分生子柄の長さ、分生子の形状、培養下での生長速度、セルコスポリンの産生能などが異なっており、種特異的プライマーによるPCRでも判別可能であった。
South Africa, KwaZulu-Natal, Pietermaritzburg

(新種)

Cercospora zeina Crous & U. Braun
語源…トウモロコシ属の
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【よく似た種との区別】
Cercospora zeae-maydis
同じCercospora zeae-maydis複合種に含まれる
米国、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエに分布する
同じトウモロコシを宿主とする
宿主に灰斑病を引き起こす
分生子のサイズが類似している
ITSおよびITS+EF1-α+アクチン+カルモジュリン+ヒストンH3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりアジア、南米、カナダ、中米などにおける分布が知られている
本種と異なり南アフリカにおける分布が知られていない
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子が広紡錘形ではなく倒棍棒形~類円筒形
本種よりコロニーの生長が速い
本種と異なり培養下で赤色色素を産生する
本種と異なり二次代謝産物としてセルコスポリンを産生する
ITS+EF1-α+アクチン+カルモジュリン+ヒストンH3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Cercospora zeae-maydis Tehon & E.Y. Daniels
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【よく似た種との区別】
Cercospora zeina
同じCercospora zeae-maydis複合種に含まれる
米国、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエに分布する
同じトウモロコシを宿主とする
宿主に灰斑病を引き起こす
分生子のサイズが類似している
ITSおよびITS+EF1-α+アクチン+カルモジュリン+ヒストンH3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南アフリカにおける分布が知られている
本種と異なりアジア、南米、カナダ、中米などにおける分布が知られていない
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子が倒棍棒形~類円筒形ではなく広紡錘形
本種よりコロニーの生長が遅い
本種と異なり培養下で赤色色素を産生しない
本種と異なり二次代謝産物としてセルコスポリンを産生しない
ITS+EF1-α+アクチン+カルモジュリン+ヒストンH3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される