2020年6月8日 (仮訳)地衣化した子嚢菌類のポーランド・西カルパティアにおける新産種および全カルパティアにおける稀産種 Czarnota, P. & Tanona, M., 2020. Species of lichenized Ascomycota new to Polish Western Carpathians and rare in whole Carpathians. Folia Cryptogamica Estonica. Avaialble at: https://ojs.utlib.ee/index.php/FCE/article/view/fce.2020.57.04 [Accessed June 8, 2020] 【R3-07392】2020/6/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カルパティア山脈における地衣類調査で採集された5種を報告した。 そのうちTetramelas chloroleucusはポーランドにおいて19世紀以来の再発見となり、Gyalecta russulaはポーランドのカルパティア山脈における新産種であった。 他にAbsconditella celata、Fellhanera gyrophorica、およびEpigloea bactrosporaを報告した。 (ポリッシュ・ウェスタン・カルパティア新産種) Absconditella celata Döbbeler & Poelt 【よく似た種との区別】 Psoroglaena abscondita 枯れ木を基質とする 被子器が淡橙色 子嚢胞子の隔壁数が3のことがある 本種と異なり地衣体が微細な痂状 本種と異なり被子器に開いた孔口を欠く 本種より子嚢胞子の形状が細長い 本種と子囊果内菌糸系の構成が異なる Psoroglaena dictyospora 枯れ木を基質とする 被子器が淡橙色 本種より地衣体が痂状 本種と異なり被子器に開いた孔口を欠く 本種と異なり子嚢胞子が石垣状 本種と子囊果内菌糸系の構成が異なる Porina leptalea(ニキビマルゴケ) 地衣体が固着する 地衣体が薄い 地衣体がオリーブ緑色 地衣体表面が平滑 子嚢果が橙色 子嚢果が半球形 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なり材上ではなく樹皮上に生じる 本種と異なり共生藻がクロロコッコイドではなくスミレモ属である 本種と子囊果内菌糸系の構成が異なる (カルパティア山脈新産種) Epigloea bactrospora Zukal 【よく似た種との区別】 Epigloea pleiospora 子嚢が多胞子性 子嚢胞子が狭い長形 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり子嚢の胞子数が32を超えるのではなく32未満 本種より子嚢胞子の幅が僅かに広い (ポリッシュ・カルパティア新産種) Fellhanera gyrophorica Sérus., Coppins, Diederich & Scheid. 【よく似た種との区別】 Bacidina sulphurella 形態的に類似している(この種に誤同定された例がある) (ポリッシュ・カルパティア新産種) Gyalecta russula (Körber ex Nylander) Baloch, Lumbsch & Wedin 【よく似た種との区別】 Gyalecta calcicola 形態的に類似している(同種との意見もある) 本種と異なり地衣体が表在性ではなく半埋生 (ポリッシュ・カルパティア新産種) Tetramelas chloroleucus (Körb.) A. Nordin