2018年9月25日 (仮訳)シンガポール産のイグチ型の新属新種、Spongispora temasekensis Wu, G. et al., 2018. Spongispora temasekensis, a new boletoid genus and species from Singapore. Mycologia. Available at: https://doi.org/10.1080/00275514.2018.1496387 [Accessed September 25, 2018]. 【R3-05524】2018/9/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ シンガポールにおいてHopea odorata樹下に発生した菌を検討し、新属新種Spongispora temasekensisとして記載した。 本種は管孔が類白色~淡黄色で褐変し、柄表面が網目状で、担子胞子が卵状~広楕円形でスポンジ状の装飾を有することなどで特徴づけられた。 本新属を含むイグチ科Leccinoideae亜科の検索表を掲載した。 Singapore, Singapore, Singapore Botanic Gardens (新種) Spongispora temasekensis G. Wu, S.M.L. Lee, E. Horak & Zhu L. Yang 語源…(属名)スポンジの胞子(担子胞子の装飾から)/(種小名)テマセク(シンガポールの古いマレー語名)産の 【よく似た種との区別】 Binderoboletus spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる 柄表面が網目状 nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく粘質平行菌糸被 本種と担子胞子の形態が異なる 本種と異なり担子胞子が非アミロイドではなくデキストリノイド 本種と異なり側シスチジアが非アミロイドではなくデキストリノイド nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Borofutus spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄表面が網目状ではなく粗面 本種と担子胞子の形態が異なる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leccinum spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄表面が網目状ではなく粗面 本種と担子胞子の形態が異なる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leccinellum spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄表面が網目状ではなく粗面 本種と担子胞子の形態が異なる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudoaustroboletus spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる 柄表面が網目状 担子胞子が非アミロイド 側シスチジアが非アミロイド nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が傷つくと褐変するのではなく変色しない 本種と異なり肉が白色 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形ではなく類紡錘形 本種と異なり担子胞子表面がスポンジ状ではなく平滑 nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Retiboletus spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる 柄表面が網目状 担子胞子が非アミロイド 側シスチジアが非アミロイド nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり”retipolides”を有する 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形ではなく類紡錘形 本種と異なり担子胞子表面がスポンジ状ではなく平滑 nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tylocinum spp. 同じLeccinoideae亜科に含まれる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり柄表面が網目状ではなく粗面 本種と担子胞子の形態が異なる nrLSU+TEF1+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aureoboletus shichianus 担子胞子の形態が類似している 本種と異なりシンガポールではなく中国などに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体に変色性を欠く Austroboletus latitubulosus 担子胞子の形態が類似している 本種と異なりシンガポールではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体に変色性を欠く