(仮訳)中国産の不完全糸状菌の新種、Staphylotrichum sinense
Qiao, M. et al., 2021. Staphylotrichum sinense sp. nov., a new hyphomycete (Chaetomiaceae) from China. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.004747 [Accessed March 3, 2023] 【R3-10384】2023/3/3投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国雲南省の土壌から分離された菌を検討し、Staphylotrichum sinenseとして新種記載した。
本種は分生子柄が分枝せず、時に退化的で分生子形成細胞のみとなり、分生子が黄褐色球形で気生菌糸から側生することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではS. boninenseなどに近縁であった。
中国雲南省紅河県建水県

(新種)

Staphylotrichum sinense M. Qiao, Z. Zhang, L.Y. Yang & Z.F. Yu
語源…中国産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Staphylotrichum boninense
東アジアに分布する
土壌菌である
ITS+nrLSU+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なり分生子柄が未分化分生子柄ではなく分化分生子柄である
本種より分生子のサイズが小さい
ITS+nrLSU+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Staphylotrichum subramanianii
本種と異なり中国ではなくチリなどに分布する
本種と異なり土壌ではなくウサギの糞などから分離される
本種と異なり分生子が明黄金褐色
本種と異なり分生子に数個の螺旋状帯状の装飾を有する
Staphylotrichum indicum
本種と異なり土壌ではなく空中などから分離される
本種と異なり分生子が明黄金褐色
本種と異なり分生子に数個の螺旋状帯状の装飾を有する