(仮訳)ハキリアリの一種、Acromyrmex balzaniの菌園から分離された新種の子嚢菌酵母、Starmerella aceti
Melo, WGP. et al., 2014. Starmerella aceti f.a., sp. nov., an ascomycetous yeast species isolated from fungus garden of the leafcutter ant Acromyrmex balzani. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. …. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/64/Pt_4/1428.short [Accessed April 5, 2015].
【R3-01707】2015/04/05投稿

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3行まとめ

ブラジルにおいてAcromyrmex balzaniの菌園から分離された酵母を検討し、Starmerella acetiとして新種記載した。
本種は僅かな炭素源、窒素源に対する資化能しか持たず、1%酢酸添加培地で盛んに生育することなどで特徴づけられた。
本種は最も系統的に近縁なS. jinningensisとはD1/D2領域に37塩基の差異が認められた。
Palmas, Tocantins, Brazil

(新種)

Starmerella aceti Melo, Morais & Pagnocca
語源…酢の(1%酢酸添加培地で生育可能であることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Starmerella jinningensis
昆虫と関係を持つと考えられている
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハキリアリの菌園ではなくErianthus rufiplusの花から分離される
本種と異なりグルコース発酵能を欠く
本種と異なりD-ガラクトース、L-ソルボース、D-マンニトール、コハク酸、キシリトール、カダベリン、L-リシン、エチルアミンを資化可能
本種と異なりメリビオースを資化不能
本種と異なりビタミン要求性を有する
本種と異なり1%酢酸添加培地で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(37塩基[7.9%]の差異)
Candida bombi
昆虫と関係を持つと考えられている
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域の塩基配列が類似している
本種と異なりハキリアリの菌園ではなくハナバチの一種や花の蜜から分離されている
本種と異なりL-ソルボース、コハク酸、グリセロール、D-グルコン酸、L-リシン、エチルアミンを資化可能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育可能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(41塩基[8.7%]の差異)
ITS領域の塩基配列が異なる(66塩基[15.1%]の差異)