2021年10月20日 （仮訳）中国産の新種、Steccherinum tenuissimumおよびS. xanthum Wu, Y-X. et al., 2021. Steccherinum tenuissimum and S. xanthum spp. nov. (Polyporales, Basidiomycota): New species from China. PLOS ONE. Available at: https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0244520 [Accessed October 20, 2021] 【R3-08889】2021/10/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国雲南省の亜熱帯域からSteccherinum tenuissimumおよびS. xanthumの2新種を記載した。 前者はマツ属の落枝などに生じ、子実層面がクリーム色～帯オリーブ黄褐色の歯牙状、担子胞子が楕円形、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。 後者は被子植物の枝などに生じ、子実層面が黄褐色の歯牙状、担子胞子が楕円形、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。 中国雲南省普洱市莱陽<em>河</em>国家級森林公園 （新種） Steccherinum tenuissimum C.L. Zhao & Y.X. Wu 語源…最も薄い（子実体の厚さから） 【よく似た種との区別】 Steccherinum robustius ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面が淡橙色～帯赤橙色または褐色 本種と異なりシスチジアが帯黄色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum xanthum 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面がクリーム色～帯オリーブ色ではなく黄褐色 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum subglobosum 中国に分布する 本種と異なり子実体が半背着生～傘状 本種と異なり子実層面がビロード状～綿毛状 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 Steccherinum subulatum 中国に分布する 本種と異なり子実体が背着生～半背着生 本種より子実層托の刺が長い 中国雲南省景東イ族自治県無量山国家級自然保護区 （新種） Steccherinum xanthum C.L. Zhao & Y.X. Wu 語源…黄色の（子実層面の色から） 【よく似た種との区別】 Steccherinum tenuissimum 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面が黄褐色ではなくクリーム色～帯オリーブ色 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum robustius ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面が黄褐色ではなく淡橙色～帯赤橙色または褐色 本種と異なりシスチジアが帯黄色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum subglobosum 中国に分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり子実体が背着生ではなく半背着生～傘状 本種と異なり子実層面がビロード状～綿毛状 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 Steccherinum subulatum 中国に分布する 本種と異なり子実体が背着生～半背着生 本種より子実層托の刺が長い