(仮訳)北米西部においてCercocarpus属植物に生じたピンゴケ類の新種、Stenocybe procrastinata
Peterson, EB. 2021. Stenocybe procrastinata (Mycocaliciaceae), a new calicioid fungus on Cercocarpus in western North America. Opuscula Philolichenum. Available at: http://sweetgum.nybg.org/science/op/biblio_list.php?BucVolume_tab=20 [Accessed May 2, 2021] 【R3-08374】2021/5/2投稿

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3行まとめ

米国ネバダ州およびカリフォルニア州で採集されたStenocybe procrastinataとして新種記載した。
本種は常緑広葉樹のCercocarpus ledifoliusの樹皮に生じ、当該樹種に対して顕著な特異性を示した。
本種は2006年にP.haeocalicum cercocarpicolaの学名で発表されていたが、ラテン語記載文を欠いていたため命名規約上無効であった。
USA, California, Trinity Co., Scott Mountains, Mount Eddy

(新種)

Stenocybe procrastinata E. B. Peterson
語源…先延ばしの(公表されてから有効記載まで長時間を要したことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phaeocalicium minutissimum
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子表面に光学顕微鏡で視認可能な装飾を有するという特徴を欠く
本種より果殻の殻壁が薄い
本種と異なり果殻の殻壁が1層の細胞からなる
Phaeocalicium tremulicola
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子表面に光学顕微鏡で視認可能な装飾を有するという特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数がほとんどの場合3ではなく0-1
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が規則的かつ早期に発達するのではなくしばしば発達しないこともある
Stenocybe fragmenta
北米に分布する
同じCercocarpus属植物に生じる
本種と異なり子嚢胞子の表面に老成すると亀裂が生じるが完全に断片化することはないのではなく完全に断片化する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数がほとんどの場合3ではなく5-7