2019年9月5日 (仮訳)バイオネクトリア科の特異な新種、Stilbocrea walteri Voglmayr, H. & Jaklitsch, WM. 2019. Stilbocrea walteri sp. nov., an unusual species of Bionectriaceae. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-018-1427-0 [Accessed September 5, 2019] 【R3-06560】2019/9/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポルトガルにおいてセイヨウヒイラギガシに生じた菌を検討し、Stilbocrea walteriとして新種記載した。 本種は子座および子嚢果が暗色であるにもかかわらず、分子系統解析で意外にもバイオネクトリア科クレードに含まれた。 本種と近縁なS. macrostomaの標本写真を比較のため提示した。 Portugal, Parque Natural de Sintra-Cascais, S Monserrate (新種) Stilbocrea walteri Voglmayr & Jaklitsch 語源…Walter Gams氏に献名 【よく似た種との区別】 Stilbocrea macrostoma 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子表面が小疣状 子嚢胞子の装飾がKOH中で消失する nrLSU、rpb1、rpb2、tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポルトガルに分布するのではなく、ヨーロッパにおける分布が知られておらず、パナマ、ニュージーランド、スリランカなどの熱帯~亜熱帯に分布する 本種と異なり子座に含まれる子嚢果の数がずっと多い 本種と異なり子嚢果の基部のみが子座に埋生するのではなく完全に埋生する 本種と異なり子嚢果が暗オリーブ緑色~帯黒色でない 本種と異なり子座の組織が円形菌糸組織~多角菌糸組織ではなく不規則に分枝する菌糸からなる表層を伴う交錯菌糸組織 本種と異なりstilbella類似のアナモルフを有する nrLSU、rpb1、rpb2、tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される