(仮訳)新種Neopestalotiopsis iranensisおよびN. mesopotamicaによるイチゴの実腐病
Ayoubi, N. & Soleimani, MJ., 2016. Strawberry Fruit Rot Caused by Neopestalotiopsis iranensis sp. nov., and N. mesopotamica. Current microbiology. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s00284-015-0955-y [Accessed April 1, 2016].
【R3-02794】2016/04/01投稿

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3行まとめ

イランにおいてイチゴの果実、匍匐枝、および葉に生じた病原菌を検討し、Neopestalotiopsis iranensisとして新種記載した。
本種は果実に淡黄褐色の窪んだ病斑を生じ、同属他種とは分生子頂部の付属糸が長いことなどで区別された。
また、イチゴをN. mesopotamicaの新宿主として報告した。
Iran, Kurdistan Province, Sanandaj

(新種)

Neopestalotiopsis iranensis Ayuobi & Soleimani
語源…イラン産の
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【よく似た種との区別】
Neopestalotiopsis asiatica
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-4(ほとんどが3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく類白色~淡黄色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく円鋸歯状
Neopestalotiopsis chrysea
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく3
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく帯黄色~淡褐色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく橙色~褐色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく不規則形
Neopestalotiopsis clavispora
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく(2-)3
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく淡黄色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく波状
Pestalotiopsis coffeae-arabicae
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-4(ほとんどが3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく淡黄色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく波状
Neopestalotiopsis ellipsospora
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく1-3
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく白色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく円鋸歯状
Neopestalotiopsis foedans
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-3(ほとんどが3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく波状
Pestalotiopsis longisetula
イランに分布する
イチゴを宿主とする
宿主の果実や葉に病害を引き起こす
本種と異なり米国、インド、ブラジルなどにおける分布が知られている
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-4(ほとんどが3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なり分生子基部の付属糸が瘤状でない
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく帯桃白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく帯桃白色
Neopestalotiopsis magna
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-4
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく帯黄白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく帯黄白色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく全縁
Neopestalotiopsis mesopotamica
分生子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-4(ほとんどが3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく淡蜜色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく淡黄色~淡蜜色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく波状
Neopestalotiopsis samarangensis
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく3
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく白色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく全縁
Neopestalotiopsis saprophytica
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく2-4(しばしば3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく円鋸歯状
Neopestalotiopsis steyaertii
分生子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく1-5
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく白色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく全縁
Neopestalotiopsis umbrinospora
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部の付属糸の数が3-5(ほとんどが4)ではなく1-3(主に3)
本種より分生子頂部の付属糸が短い
本種より分生子基部の付属糸の長さの変異が小さい
本種と異なりコロニーが類白色~黄色ではなく類白色
本種と異なりコロニーのリバースが類白色~黄色ではなく淡黄色
本種と異なりコロニーの縁部が縁毛状ではなく全縁

(その他掲載種)

Neopestalotiopsis mesopotamica Maharachch., K.D. Hyde & Crous
※本種の新宿主としてイチゴを報告した。
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【よく似た種との区別】
Pestalotiopsis longisetula
イランに分布する
イチゴを宿主とする
宿主の果実や葉に病害を引き起こす
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子頂部の付属糸の数が2-4(ほとんどが3)
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子頂部の付属糸が長い
本種より分生子基部の付属糸が長い
本種と異なりコロニーが類白色~淡蜜色ではなく帯桃白色
本種と異なりコロニーのリバースが淡黄色~淡蜜色ではなく帯桃白色
ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される