(仮訳)ベルギー産の地衣生分生子果不完全菌の新種、Stromatopogon cladoniae
Diederich, P. & Sérusiaux, E. 2003. Stromatopogon cladoniae sp. nova, a remarkable new lichenicolous coelomycete from Belgium. Bibliotheca Lichenologica. Available at: https://orbi.uliege.be/handle/2268/175268 [Accessed October 23, 2021] 【R3-08898】2021/10/23投稿

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3行まとめ

ベルギーにおいてCladonia polydactylaに見出された地衣生菌の一種を検討し、Stromatopogon cladoniaeとして新種記載した。
本種は宿主にゴールを誘導し、埋生する黒色の分生子殻を形成した。
本種はStromatopogon属の2番目の種となり、基準種のS. baldwiniiとは同一の分生子果に2型の分生子が含まれる点が類似していた。
Belgium, Ardenne district, Achouffe (flanc S du plateau des Tailles, au NW de Houffalize), Ruisseau de Martin Moulin, en aval de la route Dine-Wibrin, rive gauche, juste en amont de la confluence avec le Ruisseau du Pont du Mont

(新種)

Stromatopogon cladoniae Diederich & Sérusiaux
語源…ハナゴケ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Stromatopogon baldwinii
地衣生菌である
宿主にゴールを誘導する
分生子が2型で同一の分生子果に含まれる
本種と異なりベルギーではなくオーストラリアに分布する
本種と異なりハナゴケ属ではなくサルオガセ属地衣などを宿主とする
本種と異なり有性世代が知られている
Bachmanniomyces uncialicola
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
分生子果を形成する
本種と異なり分生子柄を欠く
本種と異なり分生子がレンズ形
Lichenosticta alcicornaria
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
分生子果を形成する
本種と異なり分生子形成細胞が頂側生
本種と異なり分生子が涙形
Epicladonia spp.
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
分生子果を形成する
本種と異なり分生子柄を欠く
本種より分生子のサイズがずっと大きい
Spilomium epicladonia
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
分生子果を形成する
本種より分生子のサイズが大きい
Verrucaster lichenicola
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
宿主にゴールを誘導する
分生子柄の形態が類似している
分生子形成細胞の形態が類似している
分生子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりCladonia polydactylaではなくC. bacillarisなどを宿主とする
本種と異なり分生子殻が埋生するのではなく表在性
本種と異なり分生子殻が蝋質
本種より分生子に長いものがある
Polycoccum cladoniae
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり宿主にゴールを誘導しない
本種と異なり分生子殻が知られていない
Polycoccum microcarpum
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
宿主にゴールを誘導する
本種と異なり分生子殻が知られていない