(仮訳)シトネタケ科の研究:新種Eutypa microascaおよびリグニン分解酵素産生の検討
Grassi, E. & Pildain, M.B., 2014. Studies in Diatrypaceae: the new species Eutypa microasca and investigation of ligninolytic enzyme production. Sydowia. … Available at: http://www.sydowia.at/syd66-1/T9-Grasi.html [Accessed June 30, 2015].
【R3-01969】2015/07/01投稿

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3行まとめ

アルゼンチン産クロサイワイタケ科およびシトネタケ科菌類のリグニン分解酵素の調査において、新種Eutypa microascaを見出した。
本種は材に発生し、形態的にはE. leptoplacaに非常に類似していたが、子嚢が非常に小さいことなどで特徴づけられた。
本報告はシトネタケ科菌類の液内培養におけるラッカーゼおよびマンガンペルオキシダーゼ産生の初報告となったが、リグニンペルオキシダーゼの産生は認めなかった。
Argentina, Buenos Aires, Lomas de Zamora, Reserva Sta. Catalina

(新種)

Eutypa microasca Grassi & Carmarán
語源…小さな子嚢の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Eutypa leptoplaca
形態的に非常に類似している
Poly R-478、Azure B、マラカイトグリーン脱色能を示す(マラカイトグリーンは両種とも菌株によっては脱色しないこともある)
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり病原菌であることが知られている
本種ほど子座が平らに広がらない
本種ほど子座頸部が顕著でない
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Peroneutypa scoparia
形態形質の一部が類似している
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢がタイプIでない
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される