2020年4月6日 (仮訳)新熱帯産のMoniliophthora属樹木病原菌の研究:1新種M. mayarum、およびCrinipellis ticoiとC. brasiliensisに対する新組み合わせ Niveiro, N. et al., 2020. Studies of Neotropical tree pathogens in Moniliophthora: a new species, M. mayarum, and new combinations for Crinipellis ticoi and C. brasiliensis. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/48711/ [Accessed April 6, 2020] 【R3-07203】2020/4/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベリーズにおいて枯れ木の根に発生した菌を検討し、Moniliophthora mayarumとして新種記載した。 また、アルゼンチンで採集されたCrinipellis ticoiとC. brasiliensisをMoniliophthora属に移した。 Moniliophthora属およびCrinipellis属の鮮やかな明橙色の種の検索表を掲載した。 Belize, Stann Creek District, Cockscomb Basin Wildlife Sanctuary, Jaguar Preserve, near Maya Center Community, Rubber Tree Trail (新種) Moniliophthora mayarum Lodge, Aime & Niveiro 語源…マヤ(族)の 【よく似た種との区別】 Moniliophthora aurantiaca 子実体が明るい橙色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベリーズではなく米領サモアなどに分布する 本種と異なり生体栄養性ではなく腐生性である 本種より傘のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Crinipellis hygrocyboides 子実体が明るい橙色 本種と異なりベリーズではなくアフリカなどに分布する 本種と異なり生体栄養性ではなく腐生性である 本種より傘のサイズが小さい 本種より担子胞子の幅が広い Moniliophthora ticoi 新熱帯に分布する 生体栄養性である 子実体が比較的大型 子実体が明るい橙色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベリーズではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり宿主の根ではなく幹における発生が知られている 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが棍棒形または菌糸状、または2-3裂するか頂部に指状付属物を有するのではなく、狭棍棒形~類円筒形で装飾を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Moniliophthora brasiliensis (Arruda, G.F.Sepúlveda, R.N.G.Miller, M.A.Ferreira & M.S.Felipe) Niveiro, Lodge & Aime 旧名:Crinipellis brasiliensis Arruda_ G.F.Sepúlveda_ R.N.G.Miller_ M.A.Ferreira & M.S.Felipe 【よく似た種との区別】 Moniliophthora perniciosa 南米に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Moniliophthora ticoi (Halling) Niveiro, Ramírez, Lodge & Aime 旧名:Crinipellis ticoi Halling 【よく似た種との区別】 Moniliophthora mayarum 新熱帯に分布する 生体栄養性である 子実体が比較的大型 子実体が明るい橙色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりアルゼンチンなどではなくベリーズに分布する 本種と異なり宿主の幹における発生が知られているのではなく根に生じる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~類円筒形で装飾を欠くのではなく棍棒形または菌糸状、または2-3裂するか頂部に指状付属物を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Moniliophthora aurantiaca 傘が橙色で縁部が狭く淡い帯黄色である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジア頂部に不規則な指状の付属物を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Crinipellis hygrocyboides 傘が明るい橙色 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が臍状~乳頭状 本種と異なり傘縁部が毛状 Crinipellis siparunae 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり傘が淡紫色~帯褐淡紫色 本種と異なり縁シスチジアに付属物を有する Crinipellis eggersii 縁シスチジアに装飾を欠く 本種と異なり傘が橙色ではなく淡紫色~紫色 本種より担子胞子の幅が広い