2015年12月1日 (仮訳)ブラジル北部産のモリノカレバタケ属Impudicae節の研究:2新種およびG. montagneiについての記録 Coimbra, VRM. et al., 2015. Studies on Gymnopus sect. Impudicae (Omphalotaceae, Agaricales) from Northern Brazil: two new species and notes on G. montagnei. Mycological Progress. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1131-2 [Accessed December 1, 2015]. 【R3-02429】2015/12/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル北東部からモリノカレバタケ属Impudicae節の2新種、Gymnopus atlanticusおよびG. talisiaeを記載した。 前者は傘表皮に他の本属菌にない特徴的な末端細胞を有する点、後者は独特の果実臭を有する点などで特徴づけられた。 また、マラニョン州およびトカンティンス州における新産種としてG. montagneiを報告した。 Brazil, Pernambuco, Jaqueira, RPPN Frei Caneca, Mata das Moças (新種) Gymnopus atlanticus V. Coimbra & Wartchow 語源…大西洋の 【よく似た種との区別】 Gymnopus talisiae ブラジルの大西洋岸森林に分布する リターに発生する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) 本種より子実体が暗色 本種と異なり子実体に心地よいほろ苦い香気を有する 本種と異なり柄の基部に粗長毛を伴わない 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり傘表皮の末端細胞に樹枝状突起を欠く 本種と異なり傘表皮の末端細胞に色素結晶を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus dysodes ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) 本種と異なりブラジルではなく北米に分布する 本種と異なりリターではなく材に生息する 本種より子実体が暗色 本種と異なり襞が橙白色ではなく淡褐色~淡い帯ワイン黄褐色(暗赤褐色~肉桂褐色?) 本種と異なり柄が橙白色ではな淡赤褐色~暗赤褐色 本種と異なり子実体に不快な臭いがある 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭ではなく円筒形~屈曲形のものを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus impudicus(コゲチャクサカレハタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) 本種より子実体が暗色 本種と異なり傘が暗褐色 本種と異なり柄の基部がほぼ黒色 本種と異なり子実体に悪臭がある 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭ではなく数珠状~珊瑚状のものを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brazil, Paraíba, Cabedelo, FLONA Restinga de Cabedelo (新種) Gymnopus talisiae V. Coimbra & Wartchow 語源…Talisia属の(子実体の臭いがこの植物[ピトンバ]の果実に似ることから) 【よく似た種との区別】 Gymnopus barbipes リターに発生する 子実体が帯褐色 担子胞子のサイズが類似している 傘表皮の構造が類似している 傘表皮の菌糸の幅の範囲が重なる 傘表皮に沈着する色素結晶が散在する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) 本種と異なりブラジルではなく北米に分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり襞が波状 本種と異なり子実体の臭いがピトンバ果実様ではなくほぼ無臭 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus dysodes 子実体の色が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) 本種と異なりリターおよび砂質土壌ではなく材に発生する 本種と異なり子実体の臭いがピトンバ果実様ではなくタマネギまたはニンニク様 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭ではなく円筒形~屈曲形のものを有する 本種と異なり傘表皮に樹枝状突起を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus iocephalus(ニオイカレバタケ) リターに発生する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) 本種と異なり子実体が淡紫色~紫色 本種と異なり子実体がアルカリで青色~緑色に呈色する 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり傘シスチジアの内容物に帯紫色色素を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (マラニョン州、トカンティンス州新産種) Gymnopus montagnei (Berk.) Redhead 【よく似た種との区別】 Gymnopus iocephalus(ニオイカレバタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じimpudiciサブクレードに含まれる) ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される