(仮訳)Hebeloma属の研究:新種Hebeloma megacarpum A. H. Sm. ex. Grilli
Grilli, E. 2005. Studies on the genus Hebeloma. Hebeloma megacarpum A. H. Sm. ex. Grilli sp. nov. Beiträge zur Kenntnis der Pilze Mitteleuropas. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Edmondo-Grilli/publication/272489348_Studies_in_the_genus_Hebeloma_H_megacarpum_AH_Sm_ex_Grilli_spec_nov/links/54e6031d0cf277664ff1d697/Studies-in-the-genus-Hebeloma-H-megacarpum-AH-Sm-ex-Grilli-spec-nov.pdf [Accessed May 23, 2023] 【R3-10627】2023/5/23投稿

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3行まとめ

A. H. SmithのHebeloma属菌コレクションの調査において見出された標本を基にH. megacarpumを新種記載した。
本種は米国ミシガン州の混交林で採集され、Smithにより「アメリカ版H. sinapizans」とされていたが、種概念が異なっていた。
本種は肉眼的・顕微鏡的形態からCrustuliniformia亜節に含まれるとみられ、類似種とは担子胞子や縁シスチジアの形態などが異なっていた。
United States. Michigan, Mackinaw City

(新種)

Hebeloma megacarpum A.H. Sm. ex Grilli
語源…巨大な子実体の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hebeloma bulbiferum
担子胞子のサイズがほぼ同一
縁シスチジアの形態が類似している
本種と異なり米国ではなくスペインなどに分布する
本種と担子胞子の形態が異なる
本種と異なり担子胞子に”undilating myxosporium”を伴う
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
Hebeloma insigne
米国に分布する
形態的に類似している(誤同定のおそれがある)
担子胞子のサイズが非常に類似している
担子胞子がほとんどの場合扁桃形~広扁桃形で頂部が鈍く突出する
担子胞子の装飾が類似している
担子胞子のメルツァー反応が類似している
本種と異なり被膜を有する
本種と異なり担子胞子に”undilating myxosporium”を伴う
本種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する
Hebeloma sporadicum
米国に分布する
形態的に類似している(誤同定のおそれがある)
本種より傘が淡色
本種と異なり子実体にダイコン臭を欠く
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合類紡錘形
本種と異なり担子胞子が非アミロイドである
本種と異なり担子胞子に”undilating myxosporium”を伴う
Hebeloma albocolossum
形態的に類似している(誤同定のおそれがある)
本種と異なり米国ではなくスウェーデンなどに分布する
本種より子実体ががっしりとしている
本種より傘が淡色
本種と異なり襞が乾燥している
本種と異なり柄基部に褐色の条線をあらわす
本種と異なり子実体にダイコン臭を欠く
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合類紡錘形~紡錘形
本種と異なり担子胞子が非アミロイドである
本種と異なり担子胞子に”undilating myxosporium”を伴う