(仮訳)中国産ノリミアナタケ属菌の研究 (3):形態形質およびrDNA配列データに基づく新種Wrightoporia subavellaneaの記載
Chen, J-J. & Cui, B-K. 2014. Studies on Wrightoporia from China 3. Wrightoporia subavellanea sp. nov. based on morphological characters and rDNA sequence data. Phytotaxa. researchgate.net. Available at: http://www.mapress.com/j/pt/article/view/phytotaxa.175.4.4 [Accessed March 10, 2018].
【R3-04924】2018/3/10投稿

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3行まとめ

中国、広西チワン族自治区および海南省においてマツ属の腐朽材に生じた菌を検討し、Wrightoporia subavellaneaとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、白色の根状菌糸束を有し、孔口が大型で、担子胞子が強いアミロイドであることなどで特徴づけられた。
本新種を含む中国産ノリミアナタケ属菌の検索表を掲載した。
中国広西チワン族自治区南寧市青秀山風景区

(新種)

Wrightoporia subavellanea Jia J. Chen & B.K. Cui
語源…Wrightoporia avellanea類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wrightoporia lenta(ノリミアナタケ)
中国に分布する
子実体が一年生
子実体が背着生
孔口のサイズが類似している
生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマツ属ではなくコウヨウザン属植物などを宿主とする
本種より担子胞子が長い
本種と異なり組織がKOHで呈色しない
本種より骨格菌糸の幅が広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wrightoporia avellanea(ノリミアナタケモドキ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が一年生
子実体が背着生
孔口のサイズが類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくジャマイカなどに分布する
本種と異なり孔口面に暗褐色のパッチを伴う
本種と異なりシスチジオールを欠く
本種と異なり組織がKOHで呈色しない
本種より実質の骨格菌糸の幅が広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Wrightoporia austrosinensis
中国に分布する
同じマツ属植物を宿主とする
子実体が一年生
子実体が背着生
孔口のサイズが類似している
生殖菌糸にクランプを有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なりシスチジアを有する
本種と異なりグレオシスチジアを有する
本種より実質の骨格菌糸の幅が広い
本種と異なり実質の骨格菌糸がデキストリノイドではなく非デキストリノイド
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される