(仮訳)インド亜大陸の森林フロラに由来するGyrothrix属菌の研究
Thakur, RS. & Rai, AN., 2014, Study of Fungal Genus Gyrothrix Corda from the forest flora of Indian Sub-continent. World Journal of Microbiology. Available at: http://premierpublishers.org/full-articles/study-of-fungal-genus-gyrothrix-corda-from-the-forest-flora-of-indian-sub-continent-.pdf?view=inline [Accessed October 1, 2014].
【R3-01152】2014/10/02投稿

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3行まとめ

インド中部、マディヤ・プラデーシュ州のベトゥル地域の森林で菌類分類学的調査を行った。
Bauhinia rufescensの枯れ葉に発生した暗色不完全糸状菌を検討し、Gyrothrix caesalpiniacearumとして新種記載した。
本種とG. ramosaの形態形質を比較し、分生子、分生子柄、剛毛などに差異があることを示した。
Betul Shahpur Forest, Madhya Pradesh, India

(新種)

Gyrothrix caesalpiniacearum Thakur R. S. and Rai A. N.
※2014年10月2日現在、MycoBank/Species fungorumには登録されていない。

【よく似た種との区別】
Gyrothrix ramosa
※論文中で一部G. ramoseとの誤表記あり
マメ科植物を宿主とする
分生子柄の枝が渦巻形
分生子が直線状~屈曲状
分生子に隔壁を欠く
本種と異なり菌糸体が淡色~暗色ではなく帯黒褐色~黒色
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が無色~灰色ではなくほぼ無色~淡褐色
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が無色~灰色ではなく無色
本種と分生子の形状が異なる
本種より剛毛の幅が広い
本種と異なり剛毛の分枝回数が1-5ではなく1-3

※本論文ではこの新種がハカマカズラ属植物を宿主とするGyrothrix属菌として初めて報告されたとあるが、Zucconi & Onofri (1989) にはG. ramosaがハカマカズラ属の一種から見出されたとある。