(仮訳)イタリアにおいてハルガヤに生じた新種、Sulcispora supratumida
Senanayake, IC. et al., 2018. Sulcispora supratumida sp. nov. (Phaeosphaeriaceae, Pleosporales) on Anthoxanthum odoratum from Italy. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/27729/download/pdf [Accessed August 11, 2018].
【R3-05391】2018/8/12投稿

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3行まとめ

イタリアにおいてハルガヤの葉に生じた菌を検討し、Sulcispora supratumidaとして新種記載した。
本種は子嚢果が埋生し、子嚢胞子に6隔壁を有して2番目の細胞が膨大する点などで、属の基準種のS. pleurosporaと区別された。
ITS+nrLSU+nrSSU+tef-1に基づく分子系統解析の結果、Sulcispora属がフェオスフェリア科の系統に含まれることが示唆された。
Italy, Province of Forli-Cesena, Premilcuore, Passodella Valbura

(新種)

Sulcispora supratumida Senan., Camporesi & K.D. Hyde
語源…上部が膨大する(子嚢胞子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sulcispora pleurospora
同じハルガヤ属植物を宿主とする
ITS+nrLSU+nrSSU+tef-1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなくスイスなどに分布する
本種と異なりスゲ属、コメススキ属、Sesleria属、およびチシマゼキショウ属植物などが宿主として知られている
本種と異なり子嚢果が埋生するのではなく破出性
本種と異なり子嚢果の乳頭突起が短いのではなく長い
本種と異なり子嚢胞子の2番目ではなく3番目の細胞が膨大する
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が6ではなく5-8
ITS+nrLSU+nrSSU+tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される