2015年11月7日 (仮訳)Suillus caerulescens/ponderosus種複合体の2種の類似種、S. imitatusのシノニム化 Nguyen, NH. et al., 2013. Synonymy of Suillus imitatus, the imitator of two species within the S. caerulescens/ponderosus complex. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000122/00000001/art00044 [Accessed November 6, 2015]. 【R3-02356】2015/11/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 形態的に類似するヌメリイグチ属3種(S. caerulescens、S. ponderosus、およびS. imitatus)を分子系統解析により検討した。 その結果を基に、S. imitatus var. imitatusをS. caerulescensの、S. imitatus var. viridescensをS. ponderosusのシノニムとした。 また、S. caerulescensとS. ponderosusの2種がつばの形質などに基づき識別されることを示した。 (その他掲載種) Suillus caerulescens A.H. Sm. & Thiers ※Suillus imitatus A.H. Sm.を本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Suillus ponderosus 米国カリフォルニア州に分布する ダグラスファーを宿主とする つばが帯状 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘がワイン色および黄褐色ではなく煉瓦色~濃ワイン褐色 本種より孔口のサイズが大きい 本種より柄のサイズが大きい 本種と異なり柄の基部が切断すると緩やかに青変するのではなく表面が青色~帯緑色に変色する 本種と異なりつばが繊維状~フェルト質の綿毛状ではなく膜質 本種と異なりつばが白色~汚淡色で褐変するのではなく黄褐橙色~帯赤肉桂色 本種と異なりつばが非ゼラチン質~僅かにゼラチン質なのではなくゼラチン質 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Suillus lakei 米国カリフォルニア州に分布する ダグラスファーを宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がワイン色および黄褐色ではなく帯赤色 本種と異なり傘表面が繊維状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Suillus ponderosus A.H. Sm. & Thiers ※Suillus imitatus var. viridescens A.H. Sm. & Trappeを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Suillus caerulescens 米国カリフォルニア州に分布する ダグラスファーを宿主とする つばが帯状 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり傘が煉瓦色~濃ワイン褐色ではなくワイン色および黄褐色 本種より孔口のサイズが小さい 本種より柄のサイズが小さい 本種と異なり柄の表面が青色~帯緑色に変色するのではなく基部が切断すると緩やかに青変する 本種と異なりつばが膜質ではなく繊維状~フェルト質の綿毛状 本種と異なりつばが黄褐橙色~帯赤肉桂色ではなく白色~汚淡色で褐変する 本種と異なりつばがゼラチン質ではなく非ゼラチン質~僅かにゼラチン質 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される